『ぶらじる川柳』第65巻第2号(通巻205号)が発行された。平谷伊佐さんの追悼特集号。 オザスコ聖西吟社代表で、2月に逝去した平谷さん(本名=勲)への哀悼の意を込め、追悼句、追悼吟、メッセージが寄せられた。 弾琴集(会員自選)から3句「交わって家族の絆支え合い」(栄森さかえ)、「人のためつくせば何時か我がために」(木村トミコ) ...
続きを読む »文芸
パナマを越えて=本間剛夫=88
いよいよコルンバを出発、国境を越えて汽車はボリビアへ入ったが、移民たちは目的地に近かずいた喜びと安心よりもショックの方が大きかった。サントス出発以来、西北に向かうにつれて周囲の風景は次第に「文明度」が薄くなり、国境を越えると、とたんにそれは大きな落差をもって低下した。通ってきたブラジルの田舎ではペンキがはげ、屋根瓦は古びた一軒 ...
続きを読む »ニッケイ俳壇(840)=星野瞳 選
セーラドスクリスタイス 桶口玄海児 万の民に秋の夜空の美しきアレルイア咲けばアレルイアの山と呼び蜻蛉の空を汚せしウルブの輪マンジオカ州が変れば名の変り 北海道・旭川市 両瀬 辰江 春の色巷に満ちて雛飾る早春の雲流れゆく空広し掲示板見ている人も春の服デパートの値札半額冬終る プ・プルデンテ ...
続きを読む »ニッケイ歌壇 (489)=上妻博彦 選
サンジョゼドスピンニャイス 梶田 きよ 第七まであると聞きたるわが母校朱雀第三尋常高等小学校はなつかしき京都の人の歌よみてふと目につきし円山公園「お出でやす」「お帰りやす」の京言葉うかべてひとり写真ながめる十二年住みたるのみの京言葉使いはせねど忘れはしないいつ死んでも悔などあらず朱雀校にて学びし記憶心に秘めて 「評」四 ...
続きを読む »笠戸丸沖縄移民を徹底追跡=『未来へ継ぐ裔孫』、日ポ両語で
笠戸丸移民の4割を占めた325人の沖縄系移民の足跡を徹底調査した『笠戸丸移民 未来へ継ぐ裔孫』(赤嶺園子著、306頁)が発売中だ。80レアル。 本紙と提携関係にある沖縄タイムス(本社・那覇市)から昨年10月に発行、ニッケイ新聞が編集協力した。 市町村別に、ブラジル永住者、アルゼンチン転住者、帰国者にわけ、生年月日、渡伯時年齢、 ...
続きを読む »パナマを越えて=本間剛夫=87
4 一九五四年、日本外務省はボリビアに対して移民の可能性を調べるため調査団を派遣した。彼らは二週間の調査ののちサンタクルース地方を選び、それから北西百三十キロのサンファンの土地を購入することになった。 この頃、企業家で海外からの引揚者西川利道は小規模精糖機械をもって海外進出を計画し、外務省に応援を求めていた。彼の ...
続きを読む »『ピンドラーマ』
コジロー出版社のブラジル情報誌『ピンドラーマ』5月号が発刊された。 「ブラジル面白ニュース」「ブラジル映画を楽しもう!!」「開業医のひとりごと」に、「ブラジル緑の歳時記」やサッカー、グルメ情報、JBCカード優待クーポンも掲載。 日系書店、日本食店などで配布している。問い合わせは同出版社(11・3277・4121)まで。
続きを読む »リベイロンピーレス=第23回全伯虚子忌俳句大会=総合点1位は中馬和子さん
第23回全伯虚子忌俳句大会が4月21日にリベイロンピーレス市で開催され、各地から俳句愛好家約60人集まった。兼題は虚子忌、運動会、栗、歓喜樹、秋の水。5人の選者が特選、次点の選考を行い、また参加者全員で句に投票する総合点の投票が行われた。総合点順位は以下の通り第1位中馬和子、第2位平間浩二、第3位岩崎ルリカ、矢沢あい、第5位西 ...
続きを読む »パナマを越えて=本間剛夫=86
農業担当官はブラジルに駐在したことがあり、私が戦後二度目の旅行の際、サンパウロで日本人移住者の候補地選定に動向した間柄だったことを知って親しみが湧いた。彼はボリビアの底地ジャングルに新設されたサンファン移住地の農業指導者として駐在しているのだといった。 食卓を囲みながら、誰もがゲバラについて一言も触れないのが不思議だった。私が ...
続きを読む »人間の思惑 終着駅が見えて来た「日本国の将来」=カンピーナス 樋口四郎
最近私は人生の卒業生みたいに何でも自分自身で勝手に決め込み、この先の世渡りをいかがに過ごすべきか等と考えてはハタと我に返る。出来るだけ時間を作っては、下手な随筆等に夢中になり、パソコンに向かって出来の悪い頭と知りつつ、ボケ防止を兼ねて世の中の話題に目を向け、書き留めては複数の日語紙に投稿し笑われて過ごして居ります。 それにして ...
続きを読む »