文芸
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(126)
ニッケイ新聞 2014年3月28日 二十分後、ジョージが戻ってきた。 「思った通り、奴は観光ビザで、すでに二ヶ月以上の不法滞在だ」 「それで彼を留置所にブチ込めますか?」 「検事次第だ。友人のアレイシ
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(127)
ニッケイ新聞 2014年3月27日 取材に満足しペンを納めながら古川記者が、 「それで、森口をどうやって逮捕すれば」 黙って話を聞いていたジョージが、 「それにはまず理由がいる」 「理由?」 「逮捕や
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(124)
ニッケイ新聞 2014年3月26日 「ジョージ、身体の調子は?」 「この通り、アザが残っただけだ」 「良かったですね早く治って・・・」中嶋和尚はそう言いながら昨夜作った『聖正堂阿弥陀尼院』のお位牌を広
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月刊誌『潮』=SGI南米布教連載5月に=貴重な笠戸丸移民対談記録
ニッケイ新聞 2014年3月25日 「総合月刊誌『潮』で掲載中の、創価学会インターナショナル(SGI)の池田大作会長の軌跡を追う連載「民衆こそ王者」の5月号から中南米・ブラジル編が始まり、その中で池田
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(123)
ニッケイ新聞 2014年3月25日 「(どうしてだ?)」 「(説明するから銃口を俺から外してくれないか)」 「(説明!?)」 「(俺の名は古川。君は?)」 「(パウロだ。早く説明しろ)」 古川記者は『
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(122)
ニッケイ新聞 2014年3月22日 あくる日、居酒屋『桃太郎』やレストラン『ポルケ・シン』に近いバンデイランテス病院の救急治療室のベッドに強い痛み止めの薬で意識朦朧のジョージが見知らぬ『観音』さまに見
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(121)
ニッケイ新聞 2014年3月21日 「ダメです。森口氏を裁くのに不法な手段を用いると、彼女が冥界に呼び戻され、逆に彼女は『閻魔』さまから再審に差し戻されてしまいます」 「? 何の事だかサッパリ・・・」
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刊行物『朝蔭』2月号
ニッケイ新聞 2014年3月21日 『朝蔭』2月号(第784号)が発行された。 巻頭「句帳」(念腹、その一句「馬の背をすべって草の蛍飛ぶ」)、雑詠(寿和選、その3句「猫来ると金魚番せる子が眠り」(
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(120)
ニッケイ新聞 2014年3月20日 『その被害者の名前は『田口聖子』、年令二十八歳、独身、東京都八王子市出身、職業は新聞記者、南伝仏宗(架空)の解散の取材中に森口氏から性的暴力を受け、入院、起訴しよう
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(119)
ニッケイ新聞 2014年3月19日 「古川さん、ご苦労でした。彼女の情報が充分取れましたね」 「・・・」 「古川さん、霊気をがっちりキャッチして、よくここまで・・・。大成功でした。それも成仏前の霊気を