ホーム | 文芸 (ページ 189)

文芸

刊行=アニメ詩集「リラ・オタク」=刊行記念会、マリンガで

ニッケイ新聞 2014年3月7日  アート・映画の批評家ロベルト・ファブリスさんがアニメ詩集『リラ・オタク』(百頁、Multifoco出版)を刊行するにあたり、「刊行記念会」を4月9日午後8時から、SESCマリンガ(Av. Duque de Caxias, 1517)で開く。一冊34レアル。  「ポケモン」「デスノート」「ドラゴ ...

続きを読む »

連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(112)

ニッケイ新聞 2014年3月7日 黒澤和尚が古川記者に、 「ここは女が男を選ぶのですね」 「そうですね。と云う事は、女は素人ですよ」 首に絡んだ女の手から逃れながら中嶋和尚が、 「古川さん、こんな事困ります!」 「今更なに言っているのですか、早速、彼女と交渉してください」 「なんの交渉を?」 「勿論、ベッドに入る値段交渉ですよ」 ...

続きを読む »

連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(111)

ニッケイ新聞 2014年3月6日 黒澤和尚が、 「古川さん、取材ノートは?」 「いや、既に松木記者が取材していますから、それを確認するだけです」 「・・・!」 「同僚の話では、しばらくすると女が現れるそうですが・・・。もう少し待ちましょう」 黙り込んでいた中嶋和尚が心配そうな顔で、 「私は車で待ちますから、お二人だけで楽しんでく ...

続きを読む »

情報誌『♯HASHITAG』

ニッケイ新聞 2014年3月4日  日本食グルメ情報誌『♯HASHITAG』(JBC出版、ポ語)夏号が刊行された。  今回の内容は「暑い日に食べる麺」「日本ウィスキーの歴史」「魚の選び方」「日本食の再創造」「日本のパン」など。その他日本食レシピや、注目のレストラン情報などを紹介している。  日本食店や書店等で配布中。配布場所およ ...

続きを読む »

連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(110)

ニッケイ新聞 2014年3月4日 「私は『吉祥天』を夢見、祈っています」 「キチジョウテン?」 「キッショウテンとも読まれ、元々は古代インド神話のラクシュミーと云う女神です。その姿はとにかく美しく、生まれた時から鬼神達から狙われたそうです。その特徴を受け継いだのが『吉祥天』で、一時、七福神にも加えられた事もある福徳神の一つで、『 ...

続きを読む »

連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(109)

ニッケイ新聞 2014年3月1日 「警察ではアメリカに逃亡したのではと情報があるそうです。同一人物であるかどうか、彼の写真を添付します。確認してください。十年前の写真ですので、それを考慮して見てください。事件の詳細は分かりません。 また、何かありましたらご遠慮なくご連絡下さい。  以上、立花道高〕  黒澤和尚はメールに添付された ...

続きを読む »

連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(108)

ニッケイ新聞 2014年2月28日 中嶋和尚が心配そうな顔で、 「檀家の方達はインターネットでその電子寺にお参りするのですか?」 「そうです。そうなるわけですね。お坊さんやお経をサイトから選んで賽銭を振込んでダウンロードして利用するわけですよ。仏像画像とお経をセットにして、電子和尚にそのお経をあげさせるなんて、どうでしょう?」 ...

続きを読む »

刊行物『朝陰』

ニッケイ新聞 2014年2月27日  句集『朝蔭』1月号(第411号)が刊行された。  「雑詠 寿和選」から3句「健やかな夫と乾杯年酒酌む」(青柳ます)、「初電話懐妊ニュースに家族湧き」(西谷晃)、「日の丸の如き初日を拝しけり」(宮崎花江)など。「各句会便り」ほか。

続きを読む »

連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(107)

ニッケイ新聞 2014年2月27日 「『お釈迦』さまが入滅されてから百年後、仏教は布施の解釈の違いで二つに大きく分かれました。その一つはパキスタン、ネパール、チベット、中国、朝鮮、日本へと伝わった『大乗仏教』で、もう一つは、この教祖が巡礼した地域で、今でも『お釈迦』さま時代の厳しい規律を守っている『上座部仏教』で、これらの南の地 ...

続きを読む »

連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(106)

ニッケイ新聞 2014年2月26日 「だから、境内に運動場のような広場があるのですね」 黒澤和尚は『ローランジア・オブリガード』と云うお寺建立十周年記念に発行された記念誌を持ち出し、ページをめくって、 「この掲載写真を見て下さい。これは本堂で開かれた演芸会の写真です。こちらの写真がさっき言った紙芝居の模様です」 古川記者が記念誌 ...

続きを読む »