文芸
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(71)
ニッケイ新聞 2014年1月3日 「いつのひにかかえらん」 『いつの、ひーにか、かえらん』 「やまはあおき、」 『やまは、あーおーき、ふーるーさーとー』 「みずはきよし、」 『みずは、きーよし、ふるさ
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(70)
ニッケイ新聞 2013年12月25日 遊佐は、全員、立ち上がるのを確認して、タクトを大きく縦横に一振りし、 「きーみーがーよーぉは、ハイ」ハイとともに両手を上げて皆を誘い込んだ。 『きーみーがーよー
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(69)
ニッケイ新聞 2013年12月24日 西谷が、 「なにが問題なのでしょうね?」 「御題目には問題ないのですが、一向に先駆者のプレゼンスがないのです。ここは無仏地帯のような・・・」 第九章 故郷 脇に
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(68)
ニッケイ新聞 2013年12月21日 遊佐氏が手塩に掛けて作った日本庭園が大分傷められてしまった。 中嶋和尚が両脇のローソクを灯し、 「二〇〇七年五月十八日、第三トメアス日本人会と西谷輝久、アナジ
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(67)
ニッケイ新聞 2013年12月20日 一人の中年男が西谷に、 「この坊さんの宗派はなに宗ですか?」 西谷に代わって中嶋和尚が、 「宗派はありません」 「宗派がない? それじゃー、坊主じゃないじゃな
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(66)
ニッケイ新聞 2013年12月19日 「もう、大昔の話ですわ。ドブ掃除ではなく、養殖が難しく、非常に珍しい品種を町中の小川で見つけまして、それで、ドブに入ったと大袈裟に言われたわけです。・・・、そんな
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(65)
ニッケイ新聞 2013年12月18日 「神様なんてとんでもない、熱帯魚漁師の松栄です」 「マツエさんはいつもアマゾンに来られるのですか?」 「毎年一回は必ず。河の水位が下がり、漁がやり易いこの時期に来
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(64)
ニッケイ新聞 2013年12月17日 「?! 省吾? あの省吾? 日本語を学びたい一心に、我々の小屋を毎晩訪れ、水運びを手伝って、あの少年が!? こんなに大きくなって!」 「もうあれから三十年ですよ」
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(63)
ニッケイ新聞 2013年12月14日 遊佐氏の音頭に合わせたアナジャス軍曹が、 「(?? ニシ・タニサン、どうして、この世に生還したことに?)」 「(実は私は死んでいました。ここの墓地に墓標が立てら
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刊行物『ブラジル日系文学』
ニッケイ新聞 2013年12月14日 『ブラジル日系文学』第45号が発行された。 中田みちよさん、古川恵子さんによる2012年のジャブチ賞小説部門受賞作『Nihonjin』の全日本語訳第2回(全7