文芸
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(51)
ニッケイ新聞 2013年11月28日 「・・・、それは・・・、コショウ栽培がやっと調子に乗ったころ・・・、コショウの葉に白い斑点が現れ、それから二、三週間後に突然立ち枯れになる病気が出ました。それで、
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(36)
ニッケイ新聞 2013年11月1日 簡単な機内サービスが始まった。 女性機内サービス要員が僧侶の作務衣姿の中嶋和尚に、 「(宗教家のようですが、宗教上、禁止されている食べ物がありますか?)」 言
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(52)
ニッケイ新聞 2013年11月29日 「根が煮えるのですか」 「そうなんです。それから、陽が高く昇ると暑さで作業が出来ず、一旦止めます」 「何時頃ですか?」 「十時にはもう暑くて仕事が出来ませんでした
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(37)
ニッケイ新聞 2013年11月2日 「(ブラジリアのジュセリーノ・クビチェック空港にあと五分で到着します)」のアナウンスの数分後、ボーイング機は『ドンー』と力強く滑走路に着地した。 二人は一旦バック
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(53)
ニッケイ新聞 2013年11月30日 「そうでしたのですか」 「気がつくとベレンの日伯援護協会病院にいました。一週間後でした」 「助かってよかったですね!」 「ええ、学移連(日本学生海外移住連盟)の後
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(38)
ニッケイ新聞 2013年11月5日 「三者が和解してしまうと、どうしようもありませんね」 「そうですよ、特に司法が独立していないのは国が死んだも同然です」 「国民は?」 「寛容ですね」 「革命とか、起
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(39)
ニッケイ新聞 2013年11月6日 今、到着した飛行機から、弓や槍を持ち、黒と赤の線で半裸の身体を塗った五人のインディオがどやどやと出て来た。 「彼等はインディオですね」 「そうです。アマゾンを代表
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(40)
ニッケイ新聞 2013年11月7日 「『お釈迦』さまはシャキャ族の王子だった事で『シャカ』の名が付きましたが、別名『仏陀』とも言われますね。『ブッダ』の語源は古代インドのサンスクリット語で『目覚めた者
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(41)
ニッケイ新聞 2013年11月12日 「そんなもったいない仏さんではありませんよ」 「いえ、あの方達の落着いた態度と平和な顔を見ますと『観音』さまを感じます。あの細長い太鼓をしっかり抱いた若者なんか幸
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(42)
ニッケイ新聞 2013年11月13日 「聞いた事がありますが、そのリンネについて説明していただけませんか」 「はい、『輪廻転生』と言って、これは古代インドから受継がれ、仏教にとって根本的な考えです。ヒ