文芸
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刊行『ピンドラーマ』
ニッケイ新聞 2013年9月13日 月刊情報誌『ピンドラーマ』9月号が刊行された。「ブラジル凸透鏡」「ブラジル緑の歳時記」「各国移民レポート ペルー編」ほか、サッカー、音楽、グルメ、経済など毎月のコ
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(2)
ニッケイ新聞 2013年9月13日 そのサイドミラーにボーズと路肩の潅木から飛び出す数人の男が写った。明らかにボーズを襲おうとする強盗だと判断したジョージは咄嗟に後続車との安全を確認しながら
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(3)
ニッケイ新聞 2013年9月14日 「どうぞ」と言いながら、ジョージの目は強盗達が逃げ込んだ潅木を睨んでいた。 「ありがとうございます。・・・」ボーズは、まだ少し震える手で合掌して、やっとジョ
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(4)
ニッケイ新聞 2013年9月17日 「俺も昔、刑事時代に・・・」 「麻薬経験者か・・・」とブラジル在住の日本人が見下げる様に言った。 救われた旅僧が話題を変えるかのように、 「貴方が救って下
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(5)
ニッケイ新聞 2013年9月18日 「後で見せて下さい。そこへお連れしますから」 助手席のチャッカリ男が、後部座席に向って、自ら出した百ドル札を見せ、 「和尚さんがスッテンテンだ、皆で助けよ
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(6)
ニッケイ新聞 2013年9月19日 「仏さまがお誓いをなされるのですね?」 「はい、自分の役割を宣言されるようなもので、ほとんどの仏様が『誓願』をお立てです。すべての『菩薩』さまに共通する誓い
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連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(7)
ニッケイ新聞 2013年9月20日 ジョージは職業柄、観光案内も入れて、 「東洋街に日本語で対応出来るホテルがあります。地下鉄にも近く、正面に居酒屋『かぶき』と『ブエノ』、隣は韓国レストラン、その横
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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第139回
ニッケイ新聞 2013年8月16日 パウリスタ通りを過ぎるとレボーサス通りに入る。何度も通っている道だが、平然と割り込みを行うドライバーが多く、前方に注意していないと、サンパウロでは事故を起こしてし
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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第140回
ニッケイ新聞 2013年8月17日 しかし、小宮には試着した二十着近いドレスの違いなどまったく記憶にはなかった。それでもドレスについて話し続ける叫子の表情は幸福感に満ちていた。 日曜日の夜、パウロ
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連載小説=移り住みし者たち=麻野 涼=第141回
ニッケイ新聞 2013年8月20日 「新婦の親戚は直接教会に行っているのかい。どちらの出身なんだい」 「私も彼女も家族はブラジルにいません」 小宮の返事には竹沢は訝る表情をした。 すぐに叫子が自分