文芸

  • 道のない道=村上尚子=(24)

     アンタは、あの小さな蟻を食べるのだそうで、蟻の巣を見つけては、鼻を突っ込み、平らげて行くという。蟻の巣といっても、日本のものとは規模が違う。直経一メートルくらいの土が盛り上がっている。それだけでも大

  • 薬草・健康=サンパウロ 吉野功努雄

     今日では薬草や野菜類が健康に良いと、ブラジルの雑誌などにも沢山書かれており、非日系人の間にもだんだん知られ普及してきたようです。  この薬草ですが、誰にでも効くものと、人によっては効かないものがある

  • 道のない道=村上尚子=(23)

     こちらも先の見通しは真っ暗であったが、今とりあえず間作で、ほそぼそとでも食べて行ける。彼が哀れで、せめてジープだけでも持って逃げられて良かったと、私は思った。しかしジョンソンが倒産した以上、この地も

  • 大原毅元評議員長(左)と原田評議員長

    文協=日伯文化の比較書を出版=両国の親善関係強化を目指し

     ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)は昨年の外交120周年を記念し、ポ語書籍「インテルカンビオ・クルトゥラル・ブラジル・ジャポン」を刊行した。  同書は原田清評議員長を主導に共編。両国間の親善関

  • 道のない道=村上尚子=(22)

     父は、あまりの苦しさに、お金を借りる手紙を書いたらしい。日が過ぎて忘れた頃に、今度は馬車を使って、保明が豚を五頭持ってきた。どうやら、借金の代わりに豚で払ったようだ。山城さんの豚小屋に、保明の持って

  • 道のない道=村上尚子=(21)

     この日は、みなと違う場所へ仕事に出かけた。菜園用の畑に赴いたのだ。この畑へ、ひろ子を置いて去ることにした(後で気がついたら、彼らが父母へ子供を届けてくれる)と思っていた。ごたごたした、ひろ子の品物を

  • 道のない道=村上尚子=(20)

     家計の財布は一郎が握っていて、それに何の不満もなかった。年中現金の顔はあまり見ない世界にいたので、家計を任されようが、そうでなかろうが気にもならない。  一週間もした頃、一応家の中のことは慣れたので

  • ニッケイ俳壇(911)=富重久子 選

    スザノ           畠山てるえ 薪を焚く観光列車竹の秋 吐く煙後へ後へと花マナカ マリアフマッサ老幼嬉々と山笑ふ 列車行く町に郊外黄イッペー 浮雲の空にひと掃き竹の秋 【「薪を焚く」観光列車が

  • 第三十八回念腹忌全伯俳句大会

    ◎席題入選句  寿和選 七十路のこの身にそよぐ木の芽風                 田中美智子 師の忌へと麻州飛び立つ東風の朝                 小原 加代 パレットにピンクを足して

  • ピンドラーマ 10月号

     コジロー出版社のブラジル情報誌「ピンドラーマ」10月号が発刊された。  好評連載中のクラッキ列伝やカメロー万歳ほか恒例のグルメ、イベント、求人情報を掲載。  日系書店、日本食店などで配布している。問

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