日本の水が飲みたい=広橋勝造

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(142)

    ニッケイ新聞 2014年4月24日 「もう少しこの世で手伝っていけば?」 小川羅衆はもったいぶった顔で、 《俗人がそこまで助けを乞うんなら、もう少しいてやってもいいが・・・》 そこに、アレマンが女と現

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(141)

    ニッケイ新聞 2014年4月23日  廊下は明るくも暗くもなく調整され、高級ホテルのロビーを感じさせた。広い廊下を五メートル奥に進み右に折れると、上品な調度品に飾られた大きなバーと云うより高級キャバレ

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(140)

    ニッケイ新聞 2014年4月18日  黒い背広を粋に着こなした黒人が助手席と後部座席のドアを同時に開けると、ペドロとアレマンがなんとなく落ち着かずに降りた。その時、アレマンがヘマをして腰の拳銃を一瞬黒

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(139)

    ニッケイ新聞 2014年4月17日  不思議に、ジョージの瞼の裏に、繁華街を目立たない様に歩く森口が浮かんだ。次に、地下鉄前のタクシー乗り場で森口が、GM車のタクシーに乗り込む光景が浮かんだ。その森口

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(138)

    ニッケイ新聞 2014年4月16日  モニターの警報音をリセットしながら看護婦が気の毒そうな顔で、 「(残念でした。出来るだけの事はしましたが・・・)」 「(付き添いは?)」 「(警官が廊下に待機して

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(137)

    ニッケイ新聞 2014年4月15日  ジョージは粘る西領事に譲らず割勘とし、あの老婦人にブラジル式の優しい抱擁をしてから、日本食好きの新米刑事二人を促し、『天すし』を出た。 「(留置所に直行だ!)」ジ

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(136)

    ニッケイ新聞 2014年4月12日 「誰とお約束を?」 「証拠を掴んで必ず裁判に引き出すと、殺された女と約束した・・・んです」 「なんだ、ふざけた事を! 西領事、帰りましょうよ! 訳の分からない日本語

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(135)

    ニッケイ新聞 2014年4月11日  十三時きっかりに西領事と遠藤副領事が『天すし』ののれんをくぐった。 「いらっしゃーい」この店の寿司マンでオーナーのオヤジが景気よく迎えた。 先に来ていたジョージが

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(134)

    ニッケイ新聞 2014年4月10日 【終戦後の食糧難や人口問題を解決する為の廃民政策がそのまま改政されず残念だと総領事が洩らしていました。それに、日本政府は二重国籍の問題でブラジル政府の立場を尊重して

  • 連載小説=日本の水が飲みたい=広橋勝造=(133)

    ニッケイ新聞 2014年4月9日 【なんだと~、・・・・・・、電話かわりました。西と申します。部下が電話に向かって怒鳴ったりしてどうもすみません。どうなさいました?】 「いえ、別に・・・、ただ、エンド

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