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日本移民と感染症との戦い=世界最大の日本人無医村で(16)=完璧な防疫対策施す移住地も

バストス病院時代。病院職員と細江医師(左から4人目、『細江静男先生とその遺業』より)

 戦前としてはまれに見る先進的な防疫対策を施していた日本人移住地があった。バストスだ。  1929年頃から開拓がはじまったバストスだが、当時の開拓地は完全な無医村で、公的な地域衛生など皆無に等しく、自分たちでなんとかするしかなかった。  その独自対策の結果、周辺のランシャリア、クワタ、リノポリス、レトニヤ植民地などの集落が、マラ ...

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モビリティと未来の生活=文協がオンライン講演30日

講演会の告知画像(文協より)

 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)は「モビリティとソサエティ5・0」オンライン講演会を、30日(木)18時半から開催する。文協ユーチューブ又はフェイスブックページから視聴できる。  パネリストにはグーグルLLC副社長とブラジル支社CEOを務めるファビオ・コエーリョ氏と、トヨタ・ラテンアメリカ及びカリブ海地域のモビリティ ...

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新会長に上原テリオ氏就任=日本国外務省研修生OB会=「コロナの危機をチャンスに」

上原新会長の挨拶の最後に登場した家族の皆さん

 日本国外務省研修生OB会(上村ジャイロ会長)が2020―21年度就任式を21日晩、Zoomアプリを使ってオンライン開催し、上原テリオ新会長ら新執行部が就任した。同時に、OBの一人、原田清さんの叙勲祝い、野口泰在サンパウロ総領事の帰朝送別会もかねて開催され、伯国全体から約100人が参加、一斉に乾杯をして旧交を温めた。  同会は、 ...

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日本移民と感染症との戦い=世界最大の日本人無医村で(15)=結核の妻想い作ったヒット曲

脇山一郎(『コロニア芸能史』より)

 戦前戦中、当時最大級の日本人集団地だったバストスから、感染症による悲話が生まれている。  終戦直後に起きた勝ち負け抗争の犠牲者の一人、脇山甚作退役陸軍大佐の息子一郎の妻・初野だ。彼女は大戦中に結核に罹り、1943年からカンポスで療養をはじめ、それを再々見舞う生活の中で、夫・一郎は歌曲「高原の花」を作詞・作曲した。  一郎は、1 ...

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ACAL=コロナに負けず七夕祭り開催=オンラインとドライブスルーで=特別に短冊もネット販売!

左からACALのフルノ・マサヨシさん、チカザワ・マリーナさん、池崎博文会長

 リベルダーデ文化福祉協会(ACAL、池崎博文会長)は、第42回七夕祭りを8月2日にオンラインとドライブスルーで行うと、20日に記者会見して発表した。同祭は例年、サンパウロ市のリベルダーデ日本広場で開催されていたが、新型コロナウイルスの感染防止につき、本年は特別のやり方に変更となった。池崎会長は「コロナの影響でリベルダーデも暗く ...

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日本移民と感染症との戦い=世界最大の日本人無医村で(14)=「在伯邦人の衛生戦線異状あり」

戦後に救済会で世話した肺病患者の数を示した表(救済会所蔵)

 WHOの報告書によると、伝染病の代表格である「結核」は過去の病気ではない。今でも世界の10大死因の一つになっており、事実、2017年には世界全体で1千万人が罹患し、130万人が結核で死亡している。日本移民も戦前から結核には苦しめられてきた。  《一九三四年頃より、著るしく同仁会の苦悩を増したのは肺結核患者の出聖激増であった。従 ...

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■ひとマチ点描■オンラインでアマゾンツアー

ガイドのキヨシさん

 外出自粛規制によって壊滅的な被害を受けている旅行業界だが、新しいアイデアが生まれている。アマゾナス州にあるツアー会社VELTRAは、オンラインによるマナウス市場のウォーキングツアーを始めた。  このツアーはマナウス在住のキヨシさん(福岡県・準二世)が、オンラインアプリZOOMでマナウスの市場の巨大な魚や果物、インディオの薬草等 ...

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俳誌『蜂鳥』34年の歴史に幕=遺志継いだ久子さんも高齢で=コロナ収束後に句会再開予定

最後の発刊となった349号の表紙

 伝統ある俳誌『蜂鳥』(富重久子代表)が、クアレンテナ直前の今年2月に刊行された349号をもって終刊となっていた。富重かずま(山口県、本名=計馬)さんが創刊し、1986年3月から34年続く歴史の幕を下ろした。終刊について選者の久子さんほか、編集を手伝っていた串間いつえさん、田中美智子さんへ電話で取材を行った。  以前は5人いた編 ...

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日本移民と感染症との戦い=世界最大の日本人無医村で(13)=基礎体力を落とす「十二指腸虫病」

寄生虫の一種カイチュウ(See page for author / Public domain)

 移住地で流行った感染症の中で、「十二指腸虫病」も深刻だった。これは、鉤虫を原因とする寄生虫病の一種で、かゆみを伴う皮膚炎の原因となる。寄生虫幼虫の刺激により咳・咽頭炎を起こし、重症になると、寄生虫の吸血により軽症~重症の鉄欠乏性貧血まで起こす。  同仁会の細江静男著『ブラジルの農村病』(ブラジル日本移民援護協会刊、1968年) ...

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「こどものその」屋根改修計画=草の根資金協力オンライン供与式

改修後の屋根

 在サンパウロ総領事館(野口泰総領事)は7月14日(火)午前10時、社会福祉法人こどものその(小田押本セルジオ理事長)への草の根・人間の安全保障無償資金協力による同施設女子寮屋根の全面改修工事が完了した事を受け、オンラインで供与式を行った。  同施設の女子寮は築50年経過しており老朽化による雨漏りが著しく、カビ発生や断熱性能低下 ...

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