10月25日付当地日刊新聞『ゼロ・オーラ』はブラジル国と他国の法制を比較する解説を掲載した。同解説は、平易簡潔かつ非常に興味深いと私は考えるので仮訳して紹介する。(以下、仮訳) ☆ ブラジル法曹一般は、各国の法制の相異を理由に、自国法制を他国法制と比較するのを好まない。その相異にかかわらず、四審制をもち、有罪判決を ...
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ブラジル三州パラグアイ交流=日本語お話大会=非日系が見事な紙芝居を発表=リンス在住 中場 マサ子
去る10月26日(土)、27日(日)の二日間にわたって、第10回ブラジル三州・パラグアイ交流日本語お話大会が、サンパウロ州リンス市、リンス慈善文化体育協会において開催されました。 主催団体、パラナ日伯文化連合会、主管パラナ日本語教育センター、実施団体、ノロエステ日本語普及会、後援団体、在サンパウロ日本国総領事館、国際交流基金 ...
続きを読む »関根隆範氏を偲んで=ブラジル柔道と共に歩んだ同志=ブラジル講道館柔道有段者会 名誉会長 岡野脩平
10月30日の朝、私の携帯の呼び鈴は鳴りやまなかった。 友人、知人、柔道関係者たちから、関根隆範氏の、日本での急死を知らせる電話であった。 10月3日、サンパウロ州柔道連盟アレシャンドレ会長と共に、30人の若手柔道家を引率して訪日した。ブラジル公教育に現在、柔道を導入するプロジェクトを推進していただいている日本国スポーツ庁 ...
続きを読む »苦境アルゼンチンに新大統領=48%の支持得たフェルナンデス氏=サンパウロ市在住 駒形 秀雄
10月27日行われたアルゼンチンの大統領選挙でアルベルト・フェルナンデス氏(60歳)が当選しました。再選を目指していた現職のマクリ大統領(得票40%)を破っての登場です。 ブラジルではアルゼンチンと言うと、すぐ『サッカーの好敵手』と思い浮かべますが、2国は経済的、文化的に大きなつながりがあり、隣国アルゼンチン(以下亜国)の盛 ...
続きを読む »ハンセン病患者数は世界2番目=制圧とはほど遠い現状と取り組み=岡本洋幸(在ブラジル日本国大使館 参事官兼医務官) 平山謙二(長崎大学熱帯医学研究所教授)
ブラジルは、ハンセン病患者数が世界で2番目に多い国です。 2003年から2018年の間に合計58万6112件、そのうち15歳未満4万4479件、また「グレード(段階)2」の障害が3万7390件報告されています。(出典はブラジル保健省SUS情報局) 世界保健機関(WHO)のハンセン病の障害度分類グレード1は「知覚麻痺はあるが ...
続きを読む »気候変動と燃えるアマゾン―文明のあり方を問う=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子
2011年3月11日、私たちは日本列島の東北海岸一帯で起きた大津波が、人の営みを容赦なく一瞬にして押し流す自然の猛威による惨状を目の当たりにした。誰もが決して忘れることのできない恐ろしいものが、脳裏に刻まれた。 それ以来、毎年と言っていいほど、台風による大雨、時季外れの豪雨によって山が崩れ、川が溢れ、家々が流される。その都度 ...
続きを読む »デジタル取引になった銀行の世界=「お金は怖い」でも離れて暮らせない=サンパウロ市在住 駒形 秀雄
この世の中、大抵のことは『お金』があれば望みがかなえられるようになり、お金で立派な屋敷に住んだり、元ミス何とかを夫人にする人も居ます。でも他方では、金欲しさに手を出した事業に失敗したり、つい不正な道に足を踏み入れてしまい、まともな道から脱落する人もいます。 このブラジルでも鉱山、地域開発などでたちまち財をなし、一時は世界大富 ...
続きを読む »将来は世界一の農業大国=ソロカバ在住 早川量通
9月15日に開催された「第71回全伯短歌大会」は令和最初の記念すべき大会でした。そこで、まったく予想もしていなかったことに、私の作品が1位となりました。 〈天と地を区切る稜線の果てしなく大豆実れるブラジルの大地〉――この短歌を見た友人の志方進さんが、作品に描いた壮大な大豆生産の様子を裏付けるようなデータを送ってくれました。私 ...
続きを読む »西部アマゾン日本人移住90周年記念祭典と「ジャングル祭」=西部アマゾン日伯協会会長 錦戸健
西部アマゾン地域はブラジル北部のアマゾナス州、アクレ州、ロンドニア州そしてロライマ州で構成され、その総面積は日本の国土面積の約6倍を有する広大な地域である。そんな地域に戦前はアマゾナス州のマウエス郡に1929年、そしてパリンチンス郡へ1931年に日本人移住が実施された。 1953年3月に戦後初のブラジル日本移民としてアマゾナ ...
続きを読む »やまと心の森林農法=アマゾン移住90周年に想う=神奈川県在住 松田パウロ=(中)
熱帯の知性 ブラジル国の日本人移民の初期の指導者として、南伯に東山農場の山本喜誉司。北伯に平賀練吉。敬称略は、歴史に名を刻む偉大な名前の証。 共に東京帝国大学で林学を専攻されているのは偶然ではない。 ブラジル国は日本人農業移住者を受け入れる111年前から、大農園の耕作放棄地は拡大していた。 豊かな土壌を使い捨てるサトウキ ...
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