大学3年時、派米実習事業の紹介があり、即応募した。この事業は戦後の農村復興のため、政府農水省とカリフォルニア州政府との間で合意した事業であり、農村更生協会が主体となり、全国から農業後継者を知事推薦で選考し、米国カリフォルニア州の先進農家にて1カ年の農業実習が出来ると言う事業である。 1951年に第1期生が派遣され、米国の「プ ...
続きを読む »特別寄稿
いま見直される古代の健康法=「病み上手の死に下手」社会=人を幸せにしない高度医療=ヴィラカロン在住 毛利律子
平均寿命と健康寿命の違い 日本は世界に先駆けて超高齢社会となり、「平均寿命」も「健康寿命」も高い。 「平均寿命」は「死因に関わらず、生まれてから死ぬまでの期間」を指し、男性81・09歳、女性87・26歳(2017年)。統計を取り始めた終戦直後の1947年の時点では、男性50・06歳、女性は53・96歳であった。 一方、「健 ...
続きを読む »島から大陸をめざして=在米 村松義夫(JAC日米農業コンサルタント)=第2号
戦前、満蒙開拓は当時の農相石黒忠徳の下で企画され、杉野忠夫氏も加わり、満州開拓での農業は大きな成果を挙げ、日本の食糧基地として重要な役割を果していた。 しかし終戦と同時にソ連軍による予期せぬ侵略で全てを失い、同時に大勢の犠牲者を出し、満州開拓は終った。東京農業大学には戦前植民部があり、大勢の卒業生が満州の開拓に向かった。そし ...
続きを読む »島から大陸をめざして=在米 村松義夫(JAC日米農業コンサルタント)=第1号
静岡県浜松市野口にて1941年9月生まれの私には、かの太平洋戦争の開始から終戦までの記憶は全く無い。また私の本籍が掛川市と言うことも、後日、父母や兄姉からの話でやっと理解することが出来た。1945年8月終戦の数ヵ月前、軍事産業の町浜松市はB―29爆撃機による広範囲にわたる大空襲で全域が焦土と化した。父親と長男は軍事工場勤務で戦 ...
続きを読む »韓国系による慰安婦像設置を巡る、米国JACLのSFV支部による承認について=米国加州ロサンゼルス在住 村松義夫
米国の日系社会は1800年後期から1930年代までの米国への移民の一世の時代は過ぎ、太平洋戦争に従事した二世の時代も高齢化し終わろうとしている。そして現在の日系社会は三世、四世、そして五世と変化している。この移り行く世代は純粋なアメリカンと自覚する世代であり、日本人としての自覚はない。JACL(日系アメリカ市民連盟)組織も「政 ...
続きを読む »7月から増えるシャーガス病=アサイ生ジュースに要注意!=岡本洋幸(在ブラジル日本国大使館参事官兼医務官 ICD) 三浦左千夫(長崎大学客員教授) 平山謙二(長崎大学熱帯研究所所長)
ブラジル国内で気になる病気の1つにシャーガス病がある。発生は7~12月が多い。ラテンアメリカでは年間約1万2千人が死亡し、1千万人が罹患している。 シャーガス病は原虫クルーズ・トリパノソーマが引き起こす感染症。クルーズ・トリパノソーマは、サシガメ(カメムシの一種。ブラジル国内には68種類生息。雄も雌も吸血する)の腸内で増殖し ...
続きを読む »「日本祭りへの提言」への県連としての見解=ブラジル日本都道府県人会連合会会長 山田康夫
去る5月4日のニッケイ新聞6ページで「巨大商業化した日本祭りへの提言/来場者のための本当のカイゼン」と題した特別寄稿として、5つの点で率直なご指摘ありがとうございました。 しかしながら、一般への誤解を招かないためにも私の見解を県連(ブラジル日本都道府県人会連合会)として示させていただきます。 *シンポジュームでの講演 はじ ...
続きを読む »新天皇ご即位=これからどうなる令和ニッポン=サンパウロ市在住 駒形秀雄
日本では5月1日に新しい(徳仁)天皇が即位され、元号も『令和』と変わり新しい時代が始まりました。 私共、昭和、平成とそれぞれに波乱に富んだ時代を経て来たわけですが、さてこの『令和』とは一体、どのような時代になるのでしょうか。 折りしも、日本も世界もAI(人口頭脳)の急速な展開、ますます拡大する富める人と貧しい人の差の拡大、 ...
続きを読む »巨大商業化した日本祭りへの提言=来場者のための本当のカイゼンを=サンパウロ 中野 晃治
▼シンポジュームでの講演 サンパウロの「郷土食・郷土芸能祭り」が年々巨大化し、「日本祭り」に代わって久しい。『「日本祭りに追い風が吹いている。全伯で祭りに勢いがあり、日系社会を前へと引っ張っている。文化の力で、南米全体を良い方向に変えていきましょう」との熱気で「第1回日本祭り主催者シンポジューム」がジャパンハウスで催され、全伯 ...
続きを読む »メキシコ大統領の間違った理解=アラン・ガルシア自殺について=パラグァイ在住 坂本邦雄
なんとした皮肉か! ブラジルのオデブレヒトに関わる贈収賄スキャンダルの問題で、逮捕される寸前に自宅でピストル自殺を遂げた(2019・4・17)ペルーの元大統領(1985―90/2006―11)、アラン・ガルシア氏の悲劇は、メキシコの古参左翼政治家、ロペス・オブラドール現大統領が、「正にこれは新自由主義経済の弊害副産物に他ならな ...
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