樹海

  • ブラジル人音楽家の演奏風景(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

    音楽が象徴する「ブラジルの2極化」

     2010年4月のチラデンチスの日、コラム子はサンパウロ市での生活を始めた。その2年前に結婚したブラジル人の妻についていく形でだった。  日本では音楽関係の仕事をフリーランスでやっていた。日本ではブラ

  • バイア州の人々の日常や命を奪った水害の爪あと(Isac Nobrega/PR)

    不足する資源と、いつまでも尽きないもの

     本紙15日付1面「東西南北」欄に、ガラス瓶が不足してビール業界が困っているという話が書かれている。この部分を読み、ブドウのジュースを造っている会社が昨年、ガラス瓶不足で一時的に生産を停止した話を思い

  • 《記者コラム》貧困者を直撃するインフレの恐怖=景気後退からスタグフレーションへ

     「こんなの見てたら、胸が痛くなるわ」――10月末、東洋街の庶民御用達のスーパー、エストラに買い物に行き、店頭にあったその週の特売品チラシを持ち帰って、妻に渡した。彼女がいつものように嬉々としてチラシ

  • モロ氏(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agencia Brasil)

    モロが「第3の選択肢」という違和感

     「テルセイラ・ヴィア」。これがブラジルの大統領選の際に、2018年の時点から今日までずっと使われ続けている言葉だ。日本語に訳せば「第3の選択肢」。これはつまり、ボルソナロ氏の極右路線、ルーラ元大統領

  • 拙い字で書かれたサンタへの手紙(7日付G1サイトの記事の一部)

    サンタへの手紙―「僕の夢は肉をもらい、家族と一緒に過ごす事」

     ブラジルではナタール(クリスマス)に、郵便局が「パパイ・ノエル(サンタクロース)」という名前のキャンペーンを行う。貧しい家庭の子供達が書いた手紙を見た人々がサンタ役になり、郵便局を通して希望の品を届

  • 《記者コラム》知られざる日本の国際貢献=ブラジルでのポリオ麻疹撲滅に

    救済会が感染予防イベントをする意味  「第2次大戦中に交換船が来たとき、『移民が残るんだから自分も残る』と言って日本人救済会を作った宮越さんがいてくれたから、今のような憩の園があります。原点を作ってく

  • アエシオ氏(Wilson Dias/Agencia Brasil)

    レイテの敗因は「腐ったリンゴ」?

       民主社会党(PSDB)の来年の大統領選の候補者が、投票アプリの不具合などのトラブルの末にジョアン・ドリア聖州知事に決まった。当初は、党のそうそうたる重鎮の支持を得ていたエドゥアルド・レイテ南大河

  • 越冬後に実を結ぶゴーヤ

    草木から学ぶ、視点や立ち位置を変える必要性

     朝一番に日の光を浴びると体内時計が整うと聞いた事もあり、朝起きると、新聞を取りに行きがてら、車庫の屋根に張った紐に沿って育つゴーヤを観察する癖がついた。  例年は多少の花や実が残っていても根元から抜

  • 《記者コラム》10年越しのレジストロ調査=日本常民文化研究所の共同研究

     「あれから10年経ったのか」――11月6日にオンライン開催された、国際常民文化研究機構が主催する共同研究「ブラジル国サンパウロレジストロ植民地における民具からみた日本移民の生活史の研究」の成果発表会

  • ジャナイーナ氏(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

    「ジウマ罷免」立役者の素顔

     「こういう人たちにジウマ氏は大統領を罷免されたのか」。そう思いはじめたのは、つい最近のことではない。同氏を罷免にかけた当時の下院議長エドゥアルド・クーニャ氏は、ラヴァ・ジャット作戦の収賄疑惑で下議罷

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