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樹海

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ブラジルで「掃除」の意味を再考

 カーニバルの祝日を利用して、同僚と編集部の大掃除をした。毎朝掃除婦が来るのだが、ゴミの回収やトイレ掃除など最低限のことしかしないので、「自分たちでやるしかない」と一念発起。一部壁を白く塗り替え、床を磨き、不要品を処分して整理整頓した▼一日中働いてヘトヘトになったが、「部屋が明るく広くなった。空気感まで違う」とお互い顔を見合わせ ...

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 6日夜(日本時間では7日朝)のNHKの番組で、「幸運のタクシー」と呼ばれる名物タクシーの事を取り上げていた。運転手の川口政則さんは流しにこだわり、無線もなければ携帯電話も持たない。彼のタクシーに乗る事が出来ればそれだけで幸運だという▼川口さんは乗客の生まれた年に合わせ、各々の青春時代の音楽を用意。好みの音楽を即座にかけてくれる ...

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 「人間は事業も研究も運動も何もかも一緒にやれる。しかし居住だけは別にしたほうがいい」。産経新聞に掲載されたこんなコラムが今、話題になっている。「居住区だけは、白人、アジア人、黒人というふうに分けて住む方がいい、と思うようになった」と書くのは作家で日本財団の元会長の曽野綾子氏である▼それは数十年前に訪れた南アフリカの一風景から、 ...

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「移民亡国論」へのささやかな反論

 月刊誌『WiLL』昨年6月号に「移民亡国論―移民で成功した国はない」という論文が載ったのを読み、違和感を覚えた▼いわく《移民たちは社会保障にただ乗りし、あるいは犯罪率を押し上げ、ときには暴動を起こす》(228頁)とし、ドイツやスウェーデンでは人口の2割を占める移民が暴動を起こし、中国人移民を受け入れた台湾は共産党に乗っ取られか ...

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遺伝子組み換えへのささやかな抵抗

 スーパーで食品を手に取る時、まずは裏返して表記を読む。知識のない素人だから大したことは分からないが、産地や原料の詳細を見て一応吟味する。農薬に遺伝子組み換え食品、パッケージが日本語の中国産品、得体の知れない食品が出回っている。まずは注意を向けることが第一歩だと思う▼ブラジルは2008年に農薬使用量世界1位となり、「農薬大国」と ...

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北東伯と「イスラム国」、どっちが怖い?

 8日付エスタード紙に恐ろしい図が掲載された。「人口10万人当たりの殺人発生率」(13年統計)を市別に示したもので、北東伯の海岸沿いに「100人以上」の棒線が〃城壁〃のようにズラリと並び、南に下りながら低くなり、リオ(39人)だと内陸部まで棒線地帯が広がり、壁でなく〃針のお城〃のようになる。ちなみにサンパウロ市は14人だ▼最悪の ...

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 8日(日)付エスタード紙に、ルーラ政権で下院政府リーダーを務めたカンディト・ヴァカレッツァ元下議が、「現政権の政策はどれも皆短期的で、計画性がない」と批判した記事が掲載された▼つい先日、ブラジルでは大臣などが交代するとその下の実務レベルの人まで代わるため、政策に一貫性がなく、各種事業にも継続性を欠くと話していただけに、労働者党 ...

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 同僚がいる前で、部下のブラジル人を叱責してはいけない、というのは企業の常識だ。変にプライドが高いので、逆恨みされたり辞めて訴えられたりすることもあるという。最近はパラハラなどと言われるので日本でも少なくなっているのかも知れないが、日本人はそれで発奮する人も多いような気がする▼一概には言えないが、子供の頃からのしつけの影響が大き ...

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ブラジルの金言「金(かね)には匂いがある」

 当地政治評論家は「金には匂いがある」(Dinheiro tem cheiro)とよく言う。大金がプンプンする場所には、分け前にあずかろうと汚職政治家などが群がることを揶揄した言葉だ▼本来は、財政健全化に務めて増税したローマ皇帝ウェシパシアヌス(紀元後69―79年在位)が有料の公衆便所を設置したときに、政敵から嘲笑され、息子まで ...

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大アマゾンで生命の浄化?

 取材のため、アマゾン河口の町ベレンを訪れた。飛行機で3時間半、日本人の感覚からすれば外国旅行並みの距離感だ。機内から滑走路に降りるとムッとした熱帯の空気がまとわりつく。太陽が顔を出すと、まるで炙られている気分だ。人口140万人の大都市だが、生命を育む大アマゾンのパワーに満ちている▼朝の涼しい内にヴェル・オ・ペーゾ市場を訪れた。 ...

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