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樹海

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ブラジルの平均賃金を超える中国の勢いと影響

 14年12月6日付エスタード紙に「中国人の給与はブラジル人を超える」との記事が出た。安くて大量の労働力が売りだった中国だが、96年に498元だった平均給与が4200元(613ドル)まで上昇。この調子で上がれば、16年までにブラジルを超えるのは確実との内容だ▼同月20日に武蔵大学(東京)が開催したシンポ「東アジアにおける人の移動 ...

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 本棚を整理していたら、ひょんな弾みで昔の切り抜きが出てきた。その中に、走るのが大好きな幼女が賞品欲しさにマラソン大会に出る事を決め、練習するようにとの父親の勧めで家の近くを走り始めたが、練習の大変さに「マラソンなんて大嫌い」と言い始めるマンガがあり、懐かしく手に取った▼数日間の練習の後、朝から眉間にしわを寄せている娘を見た父親 ...

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 あれから20年―。時の過ぎ行く早さと同時に、記憶の生々しさにも驚く。倒壊する高速道路などテレビに映し出される映像も容易に思い出せるし、スーパーなどから商品が無くなったのも印象に残っている。今日17日、阪神淡路大震災で亡くなった6434人の犠牲者を悼む追悼法要が日本各地で開かれている▼当時の新聞をめくってみると、日伯間の電話回線 ...

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移民は「海を越えた」のでは?

 国際政治学者の高坂正堯は「イギリスは海洋国であったが、日本は島国であった」と論文に書き、地理的には島なのに英国は外に開かれ、日本は鎖国していると論じた▼昨年11月27日付週刊「新潮」の連載「世界史を創ったビジネスモデル」によれば、大航海時代にイングランドの王族らは海賊ドレイクを支援し、引き渡しを要求したスペイン王の要請を断って ...

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 出産の時以外入院した事がなく、大きな病気やケガはした事がないのがある意味で自慢だったのに入院・手術となり、会社も休んでから1年過ぎた。3年一巡りで使っている情報記録用の手帳には、昨年1月12日の骨折後、13日入院、14日手術、15日退院と左手で書き込まれている▼いつも身近にある手帳を見て、退院後は無事に過ぎたと改めて感謝すると ...

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 前回の本欄でおせち文化はほぼ途絶え、もちが日本の正月を味わう数少ない文化だと書いた。その後に、ブラジル日系社会の一割にあたるといってもいい沖縄コロニアにおけるモチはどうなっているのかと気になった。沖縄では、もち粉を水でこねて蒸したものが多いらしい。その代表格がムーチー。月桃の葉で巻いたもので、健康を祈願する縁起物だ▼昨年の1月 ...

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 11日、フランスはパリで世界でも稀な光景が見られた。イスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長がフランスやドイツの首脳らと共に腕を組んで行進する姿が報じられたのだ▼この行進は7日と9日に起きた新聞社襲撃やテロリストによる人質占拠事件の犠牲者17人の追悼と、「表現の自由」「テロ反対」を訴えるもので、50以上の国 ...

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 ブラジルで過ごす正月の食卓は長年、なんとも風情のないものだった。そもそも三が日もないし、何せ暑いということもあり、新年を迎えたという感じが全くなかった。それよりなにより、おせち料理が食べらない、というのが雰囲気が出ない一番大きな要素だと思っていた。お屠蘇代わりにビールを飲み、大晦日に飲み食いしたものを引っ張り出すような調子では ...

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 7日午前、フランスの週刊紙シャルリ・エブドがテロリストに襲われ、風刺漫画家4人を含む12人が殺され、11人が負傷した。犯人達はイスラム教の預言者ムハンマドへの「侮辱への報復」と叫んでいたとされ、7日、8日のメディアはこの事件の報道が大半だ▼風刺漫画は折々の動きを鋭く捉えており、ブラジルでも人気がある。7日の場合、昨年のW杯の結 ...

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 日本に帰って、「あっそうだったか」といまさらながら気付くことがいくつかある。一つが、タバコとその匂いである。ブラジルではレストランや室内の施設で禁煙が法律で決まっているため、タバコの匂いに敏感になる。日本は今でも、喫茶店や居酒屋、飲み屋で禁煙というところは少ないし、分煙とはいえ匂いはする。全体的に非寛容な社会だが、税収の問題も ...

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