本紙編集部の若手記者で魚介類が苦手だというのに、夢に海老や蛸がでるほど、セビーチェを食べたというペルー料理店へ。知人を誘うと「えっセントロの?行きたいと思ってたんだよね~。でも人気で並ぶらしいよ」というので、早速電話で予約。完全にスペイン語での対応だったので、本場の味に期待に胸が膨らんだ▼ペルー料理は、実はかなりやる。食材の豊 ...
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エボラより怖い暴力という〃病〃
G1サイト11日付によれば、ブラジルで被害届けがあった強姦事件は昨年5万320件。35%しか届け出ていないと推測され、実は14万3千件も起きているかも―と第8回ブラジル治安年次報告で公表された▼前の数字を10万人当たりの発生件数に換算すると25件、後の方なら71・5件にもなる。国連の昨年統計では、同件数の世界最悪はアフリカ南部 ...
続きを読む »漫画でブラジル教育改革?
サンパウロ市ブルックリン区に開設したSBS語学学校で、梶原カチア・アウミール姉弟が漫画普及を図っている(本日付7面詳報)。二人とも日本語は話さないが、姉は8年も丹下節子太鼓道場に通い、弟は現在その代表を務める。〃日系人〃としてのアイデンティティを強く持つ二人の「仕事に日系人としての特色を出せないか」―との発想から始まった異例の ...
続きを読む »外国人労働者は日本を見限ったか
日経ビジネス7月28日号で出た《日本を見限る外国人労働者》という記事を読んで、少々考えさせられた。日本で働く外国人総数71万7504人のうち4割を占める中国人は増加傾向を止めて横ばいに、2位のブラジル人は減り始めた―というものだ▼技能実習制度で来た中国人は《日本の進んだ食品関係のノウハウを習得し、地元でいい職を得ようと夢見て来 ...
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6日付エスタード紙で11年2月に起きたリオ州判事の交通違反問題を読み、まさかと目を疑った▼同件は8日付弊紙2面でも取り上げたが、免許不携帯の上、ナンバープレートもない高級車を運転していた判事が、交通局職員に違反切符を切られ、車は没収と言われた後、「自分は判事だ」と名乗り、「逮捕する」とのたもうた。交通局職員は規定通りの業務を行 ...
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数年前から記事にルビを打ち始めた。移民世代が減り、共に購読者も―というのが従来の認識だったわけだが、準二世や二世の人で漢字が苦手なだけで日本語を読むのは基本的に支障がない人が結構多いことに気がついた。購読者が目立って増えたということはないが、時折「読みやすくなって助かる」という声を聞くので多少の垣根は取り払われたのかな、とも思 ...
続きを読む »公共交通機関より優遇される自動車産業
メトロの乗り換え駅セーはもちろん、お隣のリベルダーデ駅でも通勤時間帯には4、5本をやり過ごさないと乗れないのが当たり前だ。酷い路線では1時間待ちまであるとか。車の渋滞もすさまじくバス通勤も大変だ。98年と比較するとブラジルの人口は28%増だが、車は175%も増えた。「経済が発展した裏返しか」と半ば諦めていたら、それだけではない ...
続きを読む »ストハラに国境なし
「ゴストーザ」「ウマ・デリーシア」。当地には、一人で町を歩く若い女性にそんな言葉をかけるのは男の役目だ―とでも言わんばかりの〃文化〃がある。目配せや声をかける程度なら控え目な方で、なめ回すように観察したり、酒に酔った勢いでキスしようとしたり後をつけたりと、一歩間違えば犯罪に発展しかねない場合もある。文化的差異といえば聞こえは良 ...
続きを読む »日本人とインディオの〃深い関係〃
戦前に邦字紙『サンパウロ州新報』を創刊した笠戸丸移民の香山六郎は1908年6月、サントス港から移民収容所に向かう汽車の中で、〃移民の草分け〃鈴木貞次郎から「ブラジルには日本人に似た土人がいるよ」と聞かされた。香山は「その土人は日本語を話すんですか?」と感激して問うと、鈴木は無言で見つめ返し、この馬鹿が、というような表情を浮かべ ...
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ジウマ大統領再選が決まってから1週間。当選後に「対話」第一と語った大統領だが、決選投票直前に次期政権がどのようなものとなるかを示す発言があったという▼その言葉は「私は自由だ」というもので、それを聞いた側近達は「選挙戦が終って自由になれる」という意味よりも、「再選されたら自分の裁量で政権をリードできる」という意味で理解したという ...
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