樹海
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女性元首の国のマシズモ
ポ語を勉強し始めた時、男女が混じった集団を指す時は、男性が一人でも含まれていたら「eles」(彼ら)になると知り驚いた。「ポルトガルやブラジルはマシズモ(男性優位主義)の国なのだろう」と想像していた
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チリリッカの本職は政治家か、ピエロか
罰則のある義務投票という制度が生む〃鬼っ子〃、批判票が誰に入るかを予想するのは実に難しい。国民性を見抜く必要があるだからだ。かつてどの候補にも入れたくない場合、動物に投票して「人間にふさわしい候補が
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一椀の茶が生む世界平和
茶道裏千家が今年で中南米布教60周年を迎えた。60年前に中南米に渡って茶道を伝えた15代前家元の千玄室大宗匠も45年ぶりに来伯し、92歳にして心身の衰えを感じさせない、かくしゃくたる姿を見せた。年に
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樹海
大統領選の一次投票でマリナはジウマと並び、決選投票では過半数を制して圧勝する―支持率調査でそんな筋書きが出てきた。カリスマ性が高いマリナが、カンポスの飛行機事故死という劇的状況を踏み台にして出馬した
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樹海
「マー・カー・コー」―。8月28日、ブラジル杯のサントス対グレミオ戦で、サントスのキーパーに人種差別の野次が飛んだ。22歳の女性サポーターが声高に叫ぶ姿はテレビでも放映されたが、人口の半分以上が黒人
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実は日本文化に造詣が深いレミンスキー
写真を見るとクィーンのフレディ・マーキュリーに雰囲気が似ていないこともない詩人の故パウロ・レミンスキーは実験的な詩を書き、ヒッピー世代のカウンターカルチャーを象徴する人物の一人だったようだ。文学好き
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樹海
米国人政治学者のジーン・シャープ(86歳)は「非暴力抵抗運動の父」と呼ばれる。朝鮮戦争の時に「良心的兵役拒否」で9カ月服役、ハーバード大学の国際関係センターで研究を行い、著書『独裁体制から民主主義へ
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沖縄文化の不可侵性
本土の人間の場合は、時間とともに希薄になりがちな県人同士の絆だが、沖縄県系イベントに行くと強烈なそれが今も存在していると感じる。ユダヤ民族のように、差別や抑圧を受けた歴史的経緯を持つ集団ほど、移住後
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樹海
NHK・BS1で15、16日に放送された勝ち負け抗争を扱った『遠い祖国』(前、後篇)を見た。貴重な証言を集める意欲には敬服したが、見終わった後に「何が言いたいのか…」という不完全燃焼感が残った▼まる
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樹海
地下鉄の駅のビリェッテ・ウニコ入金の列に並んでいた時、年配の婦人が10代の妊婦に「列の前に入っていいのよ」と言うのを見た。当の妊婦が感謝しつつ「大丈夫です」と答えると、婦人の方も「お母さんも赤ちゃん