ホーム | コラム | 樹海 (ページ 121)

樹海

➡【無料朝刊サービス登録】緊急対応の無料PDF版へのリンクに加え、毎日の新しい記事の見出しだけを、本文ページへのリンクをつけてメールで無料配信しています。メールアドレスを書き込み、「申し込み」ボタンを押すだけです。メールチェックのついでに気になる記事をクリック!

癒し系書家の壮烈な人生

 「つまづいたっていいじゃないか/にんげんだもの」などの心に残る一言をしたためた日めくりが、居間などによく飾られている。コロニアでも人気の高い有名な書家・相田みつを(1924―91、栃木)の作品だ▼この5月が彼の生誕90周年で、週刊新潮が特集を組んだ。平易な詩を独特の素朴な書体でつづる作風から、どことなく〃癒し系〃の人物を想像し ...

続きを読む »

情熱は愛のスパイス?

 先日、非日系の友人Aがコラム子の家に来るなり「男に裏切られたわ」と吐き出すように言った。古い知り合いというその男性は、数カ月前に急接近し愛嬌を振りまいて彼女を魅了したが、実は2年以上前から付き合っていた恋人がいた▼男は好意を寄せる一方で、「僕は誰とも付き合う気がない。僕を好きにならないで」と不可解な言動を繰り返していたという。 ...

続きを読む »

樹海

 W杯でのブラジル代表チームの試合が、23日の対カメルーン戦で100回を数えた。ウルグアイでの1930年大会以来、20回を数えるW杯で100試合戦ったのはドイツとブラジルのみだ▼20回で100試合に達するには1大会平均5試合の計算になるが、ブラジル代表の歴史は1930年大会2試合、34年大会1試合とつましい成績で始まった。近年の ...

続きを読む »

樹海

 「お父さん、あの丸い建物はなに?」。一昨年8月に首都ブラジリアに出張した際、テレビ塔の展望台に登った。あどけない5歳ぐらいの子どもが、骨組だけのマネ・ガヒンシャ競技場を指さしてそう質問すると、30代半ばの若い父親は「あそこはサッカーW杯の会場になるんだよ」と答えた▼子どもが「W杯ってなに?」と畳みかけると、「世界中から選ばれた ...

続きを読む »

樹海

 W杯が盛り上がりに欠けるとはいえ、ブラジル代表戦では空気が一変。やはりサッカーの国だなあ、と実感する。コロニアでも日本戦のさいは、様々なところで応援イベントが開かれ、日本代表を応援した。こちらの試合内容はあまり盛り上がるものではないが、何とか次に繋いだ。24日の対コロンビア戦はこれまで以上に応援に熱が入ることだろう▼19日のナ ...

続きを読む »

樹海

 先週レシフェで行われた日本代表の初戦後、会場でごみ拾いする日本人サポーターの姿を「素晴らしい模範」と伯字紙サイトが大きく報じ、世界から賞賛を浴びた。日本人が応援に使ったゴミ袋にせっせとごみを集める様子がネット上に投稿され、瞬く間に広がったようだ▼米国メディアも「遠方から訪れて敗戦した以上、頭を垂れてそのまま会場を去ってもおかし ...

続きを読む »

樹海

 「エイ、ジウマ、ヴァイ・トマ・ノ・クー!」(ジウマ、オカマほられろ!)。ありえない最低の罵声が大統領に浴びせられた。しかも、7年越しに準備をしてきたW杯開幕戦会場で、他国大統領や来賓と一緒の時に、6万人の観客(国民)から大合唱された▼暴力的な抗議行動より、ある意味、もっと過激だ。一国の大統領にとってこれほどの恥辱があるだろうか ...

続きを読む »

樹海

 自国開催のW杯だから盛り上がっているでしょうねー。6月初旬に日本からの電話で聞かれて、「実はいま一つ盛り上がりに欠けているんです」と答えた今回のW杯。他の国でのW杯の時は1月以上前に道路が飾られ、わくわく感が漂っているのに、今回はW杯反対デモが繰り返し起き、景気も今一で火がつくのが遅れに遅れた▼だが、12日の開幕日とその直前、 ...

続きを読む »

樹海

 日韓、ドイツ、南アフリカ、そして今回。ブラジルで4回目のW杯を迎えるコラム子だが、あまりサッカー自体には関心がない。ただ、開幕が近づくにつれ、市民が浮き足立つことで生まれる独特の高揚感は大好きだ。カーニバルが近づくにつれて変わってゆく雰囲気とはまた違う、国威発揚的なイメージも加わる▼今回はそういう空気がほぼなく、本当にこの国で ...

続きを読む »

ならず者と言わないで

 「日本よ、僕らブラジル人はならず者ではない」。静岡県浜松在住のロドリゴ・ゴンサルヴェスさんは、母国の暴力的な面を強調する日本メディアへの抗議として、この一文を紙に書いて掲げた自分の写真を自らのフェイスブックに投稿した▼彼の主張は「ブラジルの良い面も同じくらい報道してほしい。日本人だって犯罪を犯すじゃないか」というものだ。W杯で ...

続きを読む »