ニッケイ新聞 2014年1月15日 2年ぶりの一時帰国の旅は、ブラジル的〃洗礼〃で始まった。ルフトハンザ航空を利用したが、機体故障のため2時間待った挙句なんとキャンセルに。代わりに用意されたTAMのカウンターでは、最初こそ「目的地までのチケットをすぐ用意するから」と4、5人の職員が慌しく動き回っていたが、2時間以上経っても欧州 ...
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ニッケイ新聞 2014年1月14日 江戸時代のエタ、ヒニンは一種の不可触賤民と言われるが、マラニョン州のサルネイ家はさながら不可触〃選〃民にみえる。ジウマ大統領も強いことを言えないPMDBの重鎮だ。そんなサルネイ家の娘ロゼアナ同州知事に対し、「まるでフランス革命時のマリー・アントワネットのようだ」との指摘があったのをエスタード ...
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ニッケイ新聞 2014年1月11日 有名な法律家がクルトゥーラTV局のニュース番組で嘆いていた。「ブラジルは法律マニアだ。法律さえ制定すれば、その案件は解決すると思ってどんどん作る。問題は、いかにその法律を守らせるかであって、どんな法律を作るかではない」。実に腑に落ちる話だった。ポルトガル人がそうらしく、その〃伝統〃を受け継い ...
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ニッケイ新聞 2014年1月10日 世界のどこの法治国家に、囚人が支配する刑務所があるのか。マラニョン州のペドリニャス刑務所の事態には度肝を抜かれた。囚人が中で勢力争いをし、昨年だけで60人も殺害し、約100人が逃亡した。もし漫画や小説で描いても、読者から「ありえない」と一笑されそうな筋書きだ▼法的には死刑がない国で、これだけ ...
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ニッケイ新聞 2014年1月9日 3日に起きたマラニョン州でのバス焼き討ちで体表面積の95%に火傷を負った6歳のアナ・クララちゃんが6日に死亡したと7日付2面で報じたが、6日のG1サイト記事は新たな涙を誘った▼アナ・クララちゃんの曽祖父が、初のひ孫だった彼女が大火傷を負って生死の境をさまよっていると知り、心筋梗塞を起こして5日 ...
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ニッケイ新聞 2014年1月8日 劇団『現代座』の木村快代表=東京在住=は6回も来伯し、計1年間にわたって聞き取りを重ね、昨年『共生の大地アリアンサ』(同時代社)を刊行した。20年越しの労作であり、邦字紙記者として頭が下がる▼この本には次から次へと「生きているうちに、もっと話を聞いておけばよかった」と思う人のコメントが出てくる ...
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ニッケイ新聞 2014年1月7日 1日と3日、ゴイアス州カウダス・ノヴァスとミナス州ベロ・オリゾンテで、7歳の子供が良く似た事故に巻き込まれ、二人とも4日早朝に死亡した▼1日の事故の犠牲者はカウアン君、3日の事故の犠牲者はマリアナちゃん。二人とも年末年始の旅行中、プールの水を浄化するための循環用の取水口に体の一部が吸い込まれて ...
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ニッケイ新聞 2014年1月4日 今年は午年。安倍晋三首相もその一人であり只今58歳の男盛り。総理総裁を長く務めた小泉純一郎氏の息子さんは映画俳優の孝太郎であり、絵がとっても人気の片岡鶴太郎もだし、スケートの浅田真央選手と駿馬がいっぱい揃い多士済々なのである。こうした著名人が多いのを喜んでのことか日銀の黒田総裁も「平成14年度 ...
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ニッケイ新聞 2014年1月3日 昨年もいろいろな名(迷?)言が生まれた。心に残るのは、昨年就任した新法王が7月に出身地のブエノスアイレス大聖堂に自分の立像ができたと聞いた時の言葉、「今すぐそれを撤去してくれ!」だった。積年の問題が山盛りのバチカンを救うために選ばれたイエズス会初の法王だけに、質素を旨とする庶民感覚に溢れた清々 ...
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ニッケイ新聞 2013年12月25日 病床から「クリスマスプレゼント」として、日系福祉4団体に1千万円を寄付した元戦後移民の北島績さん(横浜在住)。彼がサンパウロ市時代に属していた「ひこばえ会」は戦後移民独身者の集まりだ。1963年頃に発足し、40人ほどが毎月のように文協で顔を合わせていた▼援協の竹田昊就職相談部長と共に創立者 ...
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