ニッケイ新聞 2013年11月6日 もし順番が逆だったら…と背筋が寒くなった。ここ2週間の石油資源を巡る動きはどこかハラハラさせられた。現実にはリブラ油田入札、OGX会社更生法適用、ガソリン値上げ許可という順番で起きたが、まず間違いなく大統領の入念な配慮でそう順番づけられたのだろう▼万が一、逆の順番だったらと想像した。ガソリン ...
続きを読む »樹海
コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年11月30日 故田中角栄さんではないが、政治家とカネの醜聞は多い。角さんの番頭でもあった故金丸信さんも、金庫には金の延べ棒がざくざくであり大いなる話題となったが、東京都知事の猪瀬直樹さんのカネの扱い方も、かなり粗雑だし、杜撰極まりない。学生の頃は新左翼運動の指導者であり、通称「白ヘル」(革命的共産主義同 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年11月7日 沖縄県人会で3日にあった『カジマヤー祝い・ウチナー芝居』に足を運んだ。相変わらずの盛況ぶりで、ほか県人会には見られない若者への文化継承ぶりを、お約束のカチャーシーでの会場の笑顔を見ながら改めて思った▼事務局長の謝敷宗光さん(62)に感想を聞いた。日系の奥さんを貰ったことでブラジルとの縁は強い ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年11月8日 W杯を来年に控え、今年のサッカー界は「天国と地獄は隣りあわせ」を地で行く展開だ。例えば昨年末に日本で開催されたクラブチーム世界一決定戦で見事な粘り勝ちを見せたコリンチャンス。昨年はチテ監督の情熱的な指導の下、スター選手不在でもチームワークを練り上げて王座を掴んだ▼ところが今年は低迷を重ね、7 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年11月9日 なんとも不思議なものが、日本列島に流行?っている。奈良の旅館や名の知れた東京と大阪のホテルの著名な店で出される料理が、インチキ物ばかりだというのだから驚き入る。ああした銘店に足を運び、豪華な味に接したいと願うのは庶民の夢であり、食器の素晴らしさに感動し井戸端会議の話題にもなるし、和食なら10 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年11月12日 インターネットで見た日本の月刊誌の記事に、「地域の子どもたちに目配りする『社会的親』」という副題のものがあった。「社会的親」は自分の子供の有無には関係なく、地域の子供達の事を気にかけて目配りする大人の事で、自分の子供の事しか考えない親は「私的親」だという▼件の記事は千葉県習志野市の秋津コミ ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年10月31日 「アルタミーラの笹野さん、マラバの坂本さんもいたけど日系人。日本人は僕だけじゃないかな」。それを聞いてペンに力が入った。パラー州にあったブラジル最大の金鉱で80年に発見され、ゴールドラッシュの名を国内に轟かせたセーラ・ペラーダで6年働いた杉本有朋氏▼現在公開中の映画『セーラ・ペラーダ』(1 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年10月30日 ブラジル人写真家セバスチャン・サウガードの最新写真集『Genesis(創世記)』の表紙には、左上に集中豪雨のような真黒な雲、そこから流れ出た川が大渓谷を通って右下へ流れていく、どこか水墨画の掛軸を思わせる構図——が見事に白黒写真で写し取られている。現在その写真展が開催中だ▼彼はミナス州の大 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年10月29日 県連日本祭りの会場問題がまた持ち上がっている。世界最大級の地元開催による日本をテーマにした祭りだけに、このまま消滅してしまうのは誠に惜しい。もちろん県連関係者にこそ、その想いが強いだろう。来年はサッカーW杯と重なる時期だけに、日本からの来場者も桁違いに多いに違いない▼問題の発端は、半官半民 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年10月26日 先ごろ、読者の方が見事なばかりの筍を編集に届けてくれた。恐らく—孟宗竹らしいのだが、有難く一本頂戴し、皮に包丁を入れ大きめの寸胴鍋で煮てから「筍ご飯」を炊き夏の味を楽しんだ。もう時計の針も一時間進めたし、寒暖計の水銀も高くなり、春の三寒四温ともお別れし、軽装に衣更えし爽やかな日々を満喫して ...
続きを読む »