「結局、あのときのデモは一体なんだったんだろう」。今回の下院、上院議長選を見るにつけ、そう思わずにはいられない。 18年の大統領選の際、「もう不正に溢れた古い政治はこりごりだ」と、伯国旗の緑と黄色の服をまとってボルソナロ氏を支持する行進をした人たち。いや、その前の2016年にジウマ政権打倒を求めてデモをした人たち。 さらに言え ...
続きを読む »樹海
全体を見通す指揮者がいないコロナ対策
最高裁のルイス・フクス長官が1日の朝、ボルソナロ大統領とダヴィ・アルコルンブレ上院議長(当時)も迎えた今年最初のセッションで、法廷再開を宣言した。 同長官は22万人を超えた新型コロナの死者に黙祷を捧げた後、「皆が求めていたワクチン接種も始まり、科学がウイルスに打ち勝つ事は間違いない。慎重さが混乱を克服する事や、合理性が曖昧さ ...
続きを読む »《記者コラム》サンパウロ州と中国製ワクチンを巡る「2019年8月」という不思議な一致
不可解な一致がある。しかも、この1月17日からサンパウロ州を皮切りに接種が始まったコロナ・ワクチンに関するものだ。我々ブラジル在住者にとって大いに関心のある点ではないか。 3つの点で、何かが2019年8月に動き始めていた可能性を感じさせる。もちろん、単なる偶然かもしれない。情報として提供するが、判断は読者にお任せする。 シノ ...
続きを読む »これ以上、外出自粛規制を厳しくしたくないのでは?
22日、サンパウロ州の外出自粛規制のさらなる厳格化が発表されたが、これはかなり厳しいものだったように思う。州内すべての地域で、午後8時から午前6時にかけては最も厳しい赤レベル。 これはまだ良いのだが、コラム子にとって「これは厳しいな」と思ったのは、「土日と祝日に終日適用」というものだった。 商業施設にとって「土日が両方使え ...
続きを読む »感染や接種で抗体を得ても注意は必要
英国で昨年6~11月に行われた医療従事者2万人以上を対象とする調査で、新型コロナに感染した人の83%は抗体がある事が判明した。 新型コロナに感染して抗体を得た6614人中44人は再感染したが、感染した事がない人と比べると感染率は83%低かったのだ。症状を伴う再感染例は非感染者より94%、無症状の再感染例は75%少なかった。 ...
続きを読む »《記者コラム》中国製コロナバックで人気好転のドリア州知事
17日の国家衛生監督庁(ANVISA)でのコロナバックのワクチン承認で、ジョアン・ドリアサンパウロ州知事の株が一気に上がった。 そのことはもうすでに数値として現れている。クエストという団体が出している、ツイッターやフェイスブック、ユーチューブ、インスタグラムなどのSNSでの影響力をはかるデジタル人気指標(IPD)によると、0 ...
続きを読む »《記者コラム》政治的対立がコロナの死者増招く?
18日朝、未接種だった予防接種を受けに近くの保健所に行った。年末に受けられたのだが、術後6カ月を待ち、献血を済ませてから接種を受けた。その際、予防接種ワクチンの緊急使用が承認された事をニュースで聞いた70代位のブラジル人男性が、保健所の職員に切実そうな表情で「コロナの予防接種はいつからだ」と訊ねているのを見て胸が痛んだ。 ブ ...
続きを読む »《記者コラム》今が正念場! 日本はコロナ対策で「金メダル」対応を
国際電話「日本はもうオシマイだ・・・」 「日本はもうオシマイだ・・・」――先週、静岡県に住む親戚から突然、国際電話がかかって来てそう言われ、心底驚いた。 日本政府は13日、緊急事態宣言に大阪・愛知・福岡など7府県を追加した。そのニュースを見て心配になり、居てもたっても居られなくって電話をかけてきたらしい。数年に一度しか連絡を ...
続きを読む »《記者コラム》「ボルソナロの国」で陰謀論が盛り上がらなかったのはなぜか?
6日、米国のワシントンDCの連邦議会議事堂がトランプ大統領支持者によって占拠された事件は全世界に衝撃を与えた。それと共に話題となったのが「陰謀論者」と呼ばれる人たち。 実際に議事堂へ突入を企てたり、選挙終了後2カ月かけても選挙結果を何一つ覆せなかったにもかかわらず、トランプ氏の唱える「バイデン氏の不正」を信じて疑っていなかっ ...
続きを読む »《ブラジル》コロナ闘病中に当選のゴイアニア市長逝く
13日未明、新型コロナ感染で闘病中だったゴイアス州ゴイアニア市のマギト・ヴィレラ市長(71)が亡くなった。昨年11月の選挙で当選し、今年からの4年間、市長職を務めるはずだった…。 ヴィレラ氏は選挙運動真っ最中の昨年10月20日に新型コロナへの感染を確認。2日後に地元の病院に入院したが、すでに肺の75%が侵され、サンパウロ市のアル ...
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