ニッケイ新聞 2013年8月10日 コロニアーいやサンパウロにもすっかり馴染み深くなった「富有柿」の古里は岐阜県大垣市の近辺らしいが、あの柿色に熟した果実は甘く香りも素晴らしい。まさしく「秋の味」であり、サンパウロをご訪問された今上陛下と美智子皇后さまも「美味しい」といいながら「富有柿」の味を楽しまれたと仄聞している。しかも、 ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年8月13日 石見神楽、金のしゃちほこ、鵜飼い、がまの油—。実は、いずれもかつて住んだ事のある土地に繋がるもので、各々の土地にはそれなりの思い出も懐かしさも感じる。だがその一方、その土地の人なら当然知っている、知っていて当たり前だと思う事を知らないもどかしさもコラム子は感じる▼「故郷は」と訊かれても、躊躇 ...
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ニッケイ新聞 2013年7月4日 ある村には正直族と嘘つき族しか住んでいない。あなたの前に二人の住民が来てそれぞれ「私は嘘つき族だ」という。この二人は何族でしょう? こんなクイズでかつて頭を悩ませたことを思いだした。ブラジルでは、こうした状況によく出会う。コロニアも同様、今回の七夕騒動である▼ACALと宮城県人会の確執は長い。 ...
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ニッケイ新聞 2013年7月27日 先の参院選は「自民圧勝、民主大敗」で終わり「アベノミクス」が国民から御墨付きを頂戴し安倍政権にとっては万万歳となった。首相は、憲法改正に前向きであり集団的自衛権の行使や武器三原則の廃止にも意欲的な取り組みをしており、革新勢力からは「右傾化」と批判される。だが、今回の選挙で有権者は—こうした首 ...
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ニッケイ新聞 2013年7月5日 トラック運転手らが各地の幹線道路を封鎖して料金所を焼き討ちまでしているのは、従来の示威行動とは違う「犯罪的行為だ」と様々な政治家が指弾している。元々の学生運動的それは陰を潜め、完全に変質した組織的ストやデモが「示威行動」のふりをして横行しはじめた。しばらく荒れそうな雰囲気だ▼従来の示威行動は、 ...
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ニッケイ新聞 2013年7月30日 世界180カ国の信者が集まったカトリックのワールドユースデー(JMJ)が終わったが、初の国際イベント参加のフランシスコ法王が先々で慣例を破る姿は、従来の法王のイメージとの違いとブレのなさを印象付けた▼就任直後に専用車の防弾ガラスを外す、質素倹約の精神で金の装飾品や赤い靴は使わず、銀の飾りと枢 ...
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ニッケイ新聞 2013年7月6日 東京・音羽の鳩山家は政界の名門であり、今話題の由紀夫元首相は4代目にあたる。戦後の復興に尽力し、独立に漕ぎ着けた宰相・吉田茂氏に病身を押して戦いを挑み日ソ交渉を成功させた鳩山一郎首相、3代目は大蔵省の事務次官になり、田中角栄氏が後継者候補の一人と期待した威一郎氏と—ここまではまあ一流の人物がい ...
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ニッケイ新聞 2013年7月31日 「寄生虫外国人は出て行け!」との言葉まで出てきた「在日ブラジル人に影落とす外人嫌悪=罵詈雑言並ぶアンケート=9割が否定的な意見示す」という19日付け本紙記事に心を傷めた読者も多かっただろう。日本の日本人一般の9割がそうだという訳ではない。通常の無差別に問うアンケートではなく、ネット上で関心の ...
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ニッケイ新聞 2013年7月9日 7日のNHKで「運命の遺伝子」と題した番組を見た。遺伝子研究が進み、病気のリスクを未然に知って対策を採る事が可能になり始めたという話に、ブラジルでも病気の姉を救うために病気の遺伝子を持たない受精卵から生まれた妹の骨髄を移植した話を思い出した。ハリウッド女優が乳がんのリスクを減らすために乳房を切 ...
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ニッケイ新聞 2013年7月11日 2008年の百周年時には、多くの記念事業が行われた。できるかぎり取材に行ったし、写真、手紙などで寄せられた情報を元に記事化したものも多い。まあよくもこれだけ—と嬉しいやら呆れるやらというほど、各地で日伯友好の百花繚乱といった感じだった▼1回だけの一過性のものも多いだろうし、記念プラッカが持ち ...
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