ニッケイ新聞 2013年6月14日 パウリスタ大通りでバス賃値上げ反対デモが暴動に発展したり、南麻州などでインディオの土地占有騒ぎが起きたり、議会両院でも与党のはずのPMDBが港湾法改正や石油採掘ロイアリティ問題で分裂して足を引っ張ったり、ジウマ3年目にして実に不安定な政権運営となっている▼ルーラ大統領時代には各業界との水面下 ...
続きを読む »樹海
コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年6月15日 日本スペイン交流400周年の祝賀のため皇太子さまがマドリードを訪問されているが、この交流の先駆けとなったのは仙台城主・伊達正宗が派遣した「慶長遣欧使節団」の正使・支倉常長であった。サン・フアン・バウティスタ号に三浦按針ら180名らと乗り組みスペインのフェリペ3世とローマ教皇パウルス5世に謁見 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年6月18日 13日付伯字紙に、頭に傷を負い顔面を血に染めた男性が別の男性を組み伏せ、銃を構えた写真が掲載された。サンパウロ市のバス料金値上げに対する抗議行動4日目の11日、セー広場での落書きを止めようとし、約10人から投石や殴る、蹴るの暴行を受けた軍警が「リンチにかけろ、殺せ」との叫び声に銃を抜き、防御 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年6月19日 サンパウロ市の20センターボのバス賃値上げ反対に端を発する示威行動が、異様な盛り上がりを見せている。たかがセンターボとバカにするなかれ。コンフェデ杯という世界中のマスコミが集まる機会を捉えて注目を浴び、とんでもない勢いで広がっている▼ほんの10日ほど前、サンパウロ市で左派学生中心の数千人で始 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年5月30日 トメアスー移住地70周年記念誌『アマゾンの自然に調和して』は、2009年に出版されている。つまり、80周年時に刊行されたわけで、10年がかかったわけだ。関係者が「いやあ遅れに遅れて…お恥ずかしい」と苦笑いするのを聞きながら、アマゾンの悠久を感じたものだ。しかし、人の事を言っても笑ってもおられ ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年5月29日 経済記事を読んでいて、ふと疑問に思うことの一つが人口問題だ。資本主義経済では人口が増えないと市場が拡大しないから、日本のように減少に転ずると明るい将来がないかのように語られ始める。これはどこかオカシイ▼地球上の資源は有限であり、特定の生物だけ無制限に増えることはありえない。本来は国連のような ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年5月28日 1993〜96年のサンパウロ市市長、パウロ・マルフ下議が横領した金の一部がサンパウロ市に払い戻される事になった。設計士でもあるマルフ氏は、渋滞解消のための立体交差を増やさんと各所に高架橋を造るなど大型工事を展開した人物だが、土木工事は公金横領が起き易い▼後任のセルソ・ピッタ元市長は初の黒人市 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年5月25日 あの関東大震災が起きてから今年の9月1日で90年を迎える。東京と横浜での死者不明が10万人を超え住宅全半壊は21万戸に達し将に危急存亡の災禍であり、後藤新平が東京の復旧を目指し壮大な計画を表明すると、大風呂敷と評されもした。こうした復興計画の一つに同潤会アパートがあり、東京と横浜に耐火と耐震 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年5月24日 1982年のある晩11時、黒革の手袋をはめた神経質そうな男がサンパウロ市南部の酒場に一人でやってきて、ウイスキーならぬ「レイチ(牛乳)をくれ」とガルソンに注文した。犯罪者を狙った連続殺人事件が巷の話題をさらっていた時期だ▼その男は目の前に置かれたレイチの上にはった膜が気になり、指で取ろうと手 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年5月23日 映像作家の岡村淳さんによる著書『忘れられない日本人移民 ブラジルに渡った記録映像作家の旅』(港の人、税別1800円)が先月刊行された。ご本人が編集部を訪れ一冊進呈してくれたその晩、栞をはさむことなく一気に読み切った。とても小欄では書ききれない様々なことを感じながら▼1987年に移住してから出 ...
続きを読む »