ニッケイ新聞 2013年5月8日 「BRICs」の名付け親ジム・オニール(ゴールドマン・サックス投資会社会長)が4月末の引退会見で「ブラジルには失望した」と発言し、話題になった。ここから透けるのは、世界的投資銀行ですらブラジルの本質を見抜いていないという事実だ。失望すべきは、同社の分析力か▼同標語が広まった01年当時、最もピン ...
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ニッケイ新聞 2013年5月7日 ゴイアス州南西部のリオ・ヴェルデで3日朝、空中散布された農薬がトウモロコシ畑に近い学校の上に霧のように降りかかり、教師や職員8人と6〜14歳の子供29人が中毒症状を起こす事故が起きた。農地改革の中で土地なし農民らが定着したサンジョゼ・ド・ポンタルと呼ばれる定住地の学校には、事故当時122人の生 ...
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ニッケイ新聞 2013年5月4日 日本はゴールデン・ウイークで4月29日の「昭和の日」から始まる連休が続く。安倍首相のロシアや中近東に始まり、麻生副総理ら多くの閣僚も外遊し、北方領土や経済交渉など多くの外交問題に取り組んでいる。国家の運営も昔とは違い2国間協定やTPPのような太平洋国家の結びつきも必要になっている。これまでのよ ...
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ニッケイ新聞 2013年5月3日 10年前まで「電気炊飯器」といえば、ブラジル人からすれば「東洋街の日系商店にしか売っていない奇妙なエスニック製品」というイメージだった。「便利だよ」と勧めても、「ご飯はなべでニンニクと炒めてから炊くもの。専用の炊飯器などムダ」と言われたものだった▼ところが先日、サンパウロ市内の某ショッピングの ...
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ニッケイ新聞 2013年5月1日 サッカーブラジル代表が、対チリ代表戦で同点で終り不評を買った。コンフェデ杯は6月15日、対日本戦(ブラジリア)で始まる。これが1年後のW杯への最後の本格的調整だが、引き分けばかりの今のセレソンでは優勝は難しい。とはいえ、前回の南ア大会の時、ブラジルはコンフェデ杯では優勝したが本番では無残に敗退 ...
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ニッケイ新聞 2013年4月30日 25日にサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市で女性歯科医を焼死させた強盗殺人事件の容疑者4人が、27、29日に逮まった。一人は6月に18歳になる未成年者。女医の口座に金がないと腹を立て、女医に火をつけたのはこの未成年者だという▼この話を聞いて思い出すのは、サンパウロ市ベレン地区で起きた強 ...
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ニッケイ新聞 2013年4月27日 手許の歴史年表を開き昭和26年9月8日を見ると、吉田茂首相が講和条約に署名し、池田勇人や一万田尚登両全権らが立ち並ぶ大きな写真が掲載されている。あのサンフランシスコ講和条約の調印式であり、この条約の発効によって7年近い連合国の占領から開放され夢にまで描いた独立を成し遂げた記念すべき日である。 ...
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ニッケイ新聞 2013年4月26日 日本語普及センター元理事長、柔道の講道館8段・ブラジル9段の柳森優さん(92、熊本)が先頃、自伝『新青雲』を刊行した。貴重な体験談が満載された自分史だ▼今ではリオ五輪でメダルを狙える花形競技として大注目を浴びる柔道だが、かつて畳がない時代には茅を敷いたり、ノコクズを製材所から貰って広げたり、 ...
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ニッケイ新聞 2013年4月25日 どの国でも一長一短ある。その国に住む外国人にとっては悪い部分が見えやすく、滞在国の悪口をいうのはどの国の人でも同じ。異国で同胞意識を深め合う作業でもあるのだろう。良い部分に目を向けると、当国においては市民の素直な好意に高評価が集まる。「ブラジル人は金のかからないことには親切」という皮肉屋の言 ...
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ニッケイ新聞 2013年4月24日 ペルーのノーベル文学賞受賞者ヴァルガス・リョサはベネズエラ大統領選に関して「チャベス主義の終りの始まり」と評した。勝ったマドゥーロと、カプリレスとの票差は1・8%と切迫した▼昨年10月にチャベス本人が勝った時の得票率は54・42%、カプリレスは44・97%でそれなりの差があった。チャベス弔い ...
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