ニッケイ新聞 2013年2月23日 日本の農業は苦しい。農村には高齢者ばかりが目立ち、農業就労者の平均年齢が65歳、35歳未満は僅かに5%。日本の人口の3%にも満たない260万人のお百姓さんが額に汗し野菜やコメを作っているが、それでも食料自給率は40%であり、葱やほうれん草も輸入し、牛や豚も鶏の肉までを外国から買っている。そし ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年2月22日 優秀な同時通訳として有名な竹田アルーダ佑子さん(長野)が働き盛りの65歳で亡くなったのは誠に残念だ。夫はブラジル外務省の現役大使で、駐日大使館勤務時代に、日本留学中だった竹田さんと知り合い結婚したとか▼通訳仲間の二宮正人弁護士によれば、竹田さんはUSPドイツ語学科を卒業し、成績優秀なために学 ...
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ニッケイ新聞 2013年2月21日 二世の女性と結婚した戦後移民は多い。もちろん夫婦の会話は日本語なのだが、奥さんの母語はポ語。もちろん子育てはポ語で行うわけだから、自然と子供の日本語は弱くなる。学校が始まれば、それは加速し、仕事に明け暮れているパパイが家庭内で言葉の孤島に取り残されるという話を聞く▼日本語の流暢さに驚き、家族 ...
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ニッケイ新聞 2013年2月20日 昨年PSDを創立した時、党首カサビ(前サンパウロ市長)は新党を「右でも左でも、中央でもない」とマスコミを煙にまくような位置づけをした。今回マリナは新党レッジを立ち上げるに当たり、「右でも左でもなく前」と言った▼カサビは元々、野党盟主PSDBに組するDEMだった。「野党ではPT中心の連邦政府と ...
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ニッケイ新聞 2013年2月19日 15日付のG1サイトに、バイア州サルバドールの潜水夫養成校関係者がカーニバル後の海底を掃除し、915キロのゴミ回収という記事が掲載された▼ガレオン・ヴェルメーリョという学校の関係者20人が14日にボランティアで海底掃除をして、アルミ缶約560個、ペットボトル213本、シュラスコに使う串237 ...
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ニッケイ新聞 2013年2月16日 4年ほど前にアメリカのオバマ大統領がチェコの首都プラハで演説し「核兵器のない世界の実現」を提唱したのは、政策論としては正論であり—評価していい。だが、そんな夢のような平和な時代がやってくると見るのは真にもって危なっかしい。北朝鮮が、3回目の核実験をし「破壊力が強く、小型化に成功」と発表し、米 ...
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ニッケイ新聞 2013年2月15日 今年のカーニバルは韓国が3都を席巻した。サルバドールには韓国人歌手Psyが招聘されて話題となり、リオとサンパウロ市のスペシャル・グループでは韓国移民50周年をテーマにしたパレードが行われたからだ。日本移民の場合、百周年でようやくリオサンパウロ市の両都でテーマにされたから半分の期間だ▼しかし9 ...
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ニッケイ新聞 2013年2月14日 子供の頃、二十歳の大学生は大人に見えたものだ。40、50はハナタレ小僧、と渋沢栄一は言ったそうだが、それとて人生50年だった頃の話。現在となれば、60、70働き盛り、80、90迎えに来たら、100まで来るなと追い返せ、と続くらしい▼日本の厚労省の資料などによれば、壮年期(25〜44)、中年期 ...
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ニッケイ新聞 2013年2月12日 2月8日夕、購読者の方から阪神・淡路大震災直後の神戸新聞社の記者が新聞を出そうと奔走する様子を描いた『神戸新聞の7日間』というビデオをいただき、あの年に生まれた娘と共に見た▼空襲後の如く煙が立ち上る町の様子に息をのみ、余りにも重い現実にシャッターさえ切れなくなった記者や、生命の兆候がない故に ...
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ニッケイ新聞 2013年2月9日 日本の「うなぎ屋」の親父さんらが、悲痛な泣き声を上げている。あの万葉集の大伴家持も「夏痩せにむなぎ取りめせ」と歌い、大昔から日本人が好きな鰻が急減し、環境省が「絶滅危惧種」に指定した為に騒ぎが大きくなったらしい。江戸や平安時代の人たちをも楽しませたニホンウナギの水揚げが今は1960年代の10分 ...
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