ニッケイ新聞 2013年2月8日 イタイプーダム建設の〃8人の侍〃の一人、荒木昭次郎さんから「現在関わっているダム建設現場でブラジル人と話していたら、近くに日本人植民地があると偶然聞きました」とメールが来た。赤道直下アマパー州都マカパー市に近いマタピー植民地のことだ▼日本政府は53年9月に同地への第一陣24家族、近くのファゼン ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2013年2月7日 偉人や経営者の体験談などを読むと、思いがけない出会いや偶然がきっかけで、名を成していくといったエピソードに出会う。「ラッキーだったんだな」とは思わない。何かを掴もうとしている人にだけ天が与える配剤と思うからだ。他方、頑張っても踏ん張っても報われない人もいる。やはりソルチは人の上に立つ人の大事な ...
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ニッケイ新聞 2013年2月6日 外務省在外ブラジル人コミュニティ担当のイザベラ・ソアレス局長は講演会で、金融危機以前には推定312万人もいた在外ブラジル人が今は252万人となり「この3年間で大きく減った」と報告した。それを聞き、むしろ「まだそんなにいるのか」と内心驚いた。19%しか減っていないからだ▼日本のデカセギは危機前に ...
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ニッケイ新聞 2013年2月5日付け パラグアイの次期大統領選候補の一人が、2日にヘリコプター事故で亡くなった。軍政を倒した国民的英雄の1人というが、同国の歴史に疎いコラム子には、1月27日に南大河州サンタマリアで起きたナイトクラブの火災や、1月17日にリオ州ニテロイで起きた水害での名も無き英雄達が気にかかる▼サンタマリアでは ...
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ニッケイ新聞 2013年2月2日付け 南大河州のクラブで火災があり、230人余が死亡するの事件が起こり、いささか憮然たる心でいたところ、こんな憂さをも吹き飛ばすような珍しい本に出会い数日を愉快に過ごせたのは何とも幸せだった。明治44年(1911)に創刊され大正12年までにほぼ200篇発刊された「立川文庫」の一冊で戦後の復刻版だ ...
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ニッケイ新聞 2013年2月1日付け 「22年間もこの大会に参加しているが、今回の待遇、運営が今までで最高だった。これは私だけでなく、多くの参加から同じ感想を聞いた」。26日の聖南西文化体育連合会(UCES)総会では、レジストロ入植百周年を記念して同地で開催された全伯卓球大会への賛辞があちこちから聞かれ、中でも渡辺勝米UCES ...
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ニッケイ新聞 2013年1月31日付け 従姉の夫のアメリカ人が出張でサンパウロに来るというので会うことになり、お互いの都合で朝食を共にした。ビジネスマンだけに「パワーブレックファースト」という言葉も浮かんだが、これは当方の都合で会話はのんきな話題に終始した▼初来伯の印象はすこぶる良く、「特に肉が美味しい」と大絶賛。約1週間の滞 ...
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ニッケイ新聞 2013年1月30日付け まるでアウシュビッツのガス室だ——南大河州サンタマリアのボアッテ火災で231人が亡くなり、129人の負傷者のうち75人は有毒ガスを吸って重態だと聞き、背筋が凍った▼無事に逃げ出したのに、中に残った人を助けようと外壁を崩す作業を手伝っていた若者が、懸命に作業している間に有毒な煙を吸ってしま ...
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ニッケイ新聞 2013年1月29日付け 無力感が全身を襲った—。27日に南大河州サンタマリアで起きた大火災に関するニュースが間断なく流れる中、何も出来ず、TVの前で聞き入るしかなかったコラム子の実感だ▼会議でチリに居たジウマ大統領は会議をキャンセルして現場に飛び、州知事の脇で涙をぬぐい、翌日の新聞は1面の大部分が火災の写真や記 ...
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ニッケイ新聞 2013年1月25日付け 椎名誠といえば、多くの旅行記や冒険談をものにしている有名作家だが、週刊文春10月25日号の彼のコラムはあまり頂けないものだった▼軽い文体で中国をケナす主旨なのだが、《まず国際感覚でいうと、その国の「気性」は入国や出国の際のイミグレーションでだいたいわかる》とし、中国のそれは高飛車だが《ラ ...
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