ニッケイ新聞 2012年12月4日付け 12月2日から待降節が始まった。イエス・キリストの降誕を祝うのは12月25日(クリスマス、ナタール)だが、その前4回の日曜日は待降節(アドベント)と呼ばれ、教会では講壇などに飾るローソクを1本ずつ増やしたりする▼フランスのシャンゼリゼ大通りでの電飾開始のような世界的ニュースにこそならない ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2012年12月1日付け 16日の衆院選は騒々しい位に賑やかだ。選挙が近づくと新党が次々に旗揚げし、これらがまた相次いで合併し信じられないような—いかにも巨大な政党が誕生する。こんな11政党が華々しい政権公約を掲げて闘うのだからあの日本列島が爆発するのではないかといささか気にもなる。日本維新の会の代表は石原慎太郎 ...
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ニッケイ新聞 2012年11月30日付け 「奴隷の呪いだ!」。コラム子が住むアパートの住民総会で、高齢の白人弁護士は会計報告を見ながら、吐き捨てるようにそう言った。何が〃呪い〃かというと、アパートの従業員(ゼラドール等)の給与や福利厚生にかかる費用が、彼らの組合の決議によって年々上がっていくことだという。その結果、アパートの各 ...
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ニッケイ新聞 2012年11月29日付け 紙面づくりの仕事柄、ゆっくりと記事を読む時間はないのだが、コロニアの未来に向けた一言一句はやはり立っている。そんな11月の言葉から▼「プロとして生活したい」。丹下太鼓道場に通い日本で研鑽を積んできた小林翼さん(28)。「ボランティアだから趣味だから」で低迷するコロニア芸能。プロが食えて ...
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ニッケイ新聞 2012年11月28日付け 県連故郷巡りでは心が洗われる思いをすることが多い。まったく素晴らしい企画だ。全伯の移住地を巡って、各地の日本移民の歴史に触れるような行事はちょっと他に見当たらない。ぜひこれからも続けて欲しい行事だ▼ただし、どんな好企画でも改善の余地は常にある。今回の故郷巡りでは一度も「法要」がなかった ...
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ニッケイ新聞 2012年11月27日付け 「ホーリー・シティ」という英語の曲がある。14日から始まったガザ地区空爆が21日の停戦合意で中断され、ガザ地区では遺体の回収などと共に再建への取り組み開始といった記事や、イラク生まれのイスラエル人とイラク人の詩人がサンパウロ市訪問といった記事を見て、思わず口ずさんだのがエルサレムを「聖 ...
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ニッケイ新聞 2012年11月24日付け あの信長や武田信玄が武勇を誇った戦国時代、敵の領地に軍隊を派遣し侵略することを「出張る」と呼ぶ。北は赫赫たる武勲に輝く伊達政宗らが獅子奮迅の活躍をし、南では薩摩藩の島津義弘、家久が朝鮮に出兵し功績をあげ、韓国人の陶工・沈寿官を伴い帰国し黒ジョカなどの「薩摩焼」を成功させた。この「出張る ...
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ニッケイ新聞 2012年11月23日付け ある自動翻訳ソフトの宣伝文句で「通常〃文明開化〃はcivilization(文明) and enlightenment(教化)と英訳されるが、これでは一般の西洋人には分かりにくいため、westernizatio(西洋化)にしています」と強調されているのを読んで、考え込んだ▼今まで何気な ...
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ニッケイ新聞 2012年11月22日付け 先週、日本から帰国した。「時差ボケは大丈夫?」との恒例の質問にいつも困ってしまう。自慢にもならないが、機内でよく眠れるせいか、時差ボケになったことがない。症状すらよく分からないのだ。と言うと「年齢を重ねると分かるよ」と返される。楽しみにしているのだが▼ところが今回、往路で眠れなかった。 ...
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ニッケイ新聞 2012年11月20日付け サンパウロ市と近郊を中心とした軍警の殺害が続発している。今年になってから現役と退役者が90人以上もが殺されており、緊迫した暗雲が街をすっぽりと包んでいる。隠しカメラが撮影したものによると、銃殺のやり方も数人がかりで銃を乱射する凄まじさであり、さながらハリウッドのギャング映画を観ているの ...
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