ニッケイ新聞 2012年11月1日付け ジウマ大統領とハダジ次期サンパウロ市長には幾つか共通点がある。例えば移民の子供であること、本格的な選挙を未体験だったのに大敵セーラに競り勝ったこと、そしてルーラ大統領の秘蔵っ子であった点等だ▼サンパウロ市長選挙ではメンサロン裁判がどう影響するかが判断の分かれ目だった。後見人たるルーラは「 ...
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ニッケイ新聞 2012年10月31日付け バスで帰宅中、ナタール(クリスマス)の飾りを並べた季節限定の仮設店舗がもう並び始めたのに気づいた。そういえば、大通りから見たビルにも電飾やモールが飾られていたなと思った矢先、サンパウロ市のショッピングセンターでナタールの飾り付け本格化との記事も出た▼もっとも、9月の終りにはパネトーネが ...
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ニッケイ新聞 2012年10月30日付け 去る20日の「ぷらっさ」に清水秀策さんの「私のトイレ哲学」があり、風呂場とトイレを別々にするという日本の伝統をきちんと守る姿勢には、凄い人だなあ—と讃嘆しきりである。ちょっとばかり背が低いらしく、バスの停留所にある御手洗いの男子用便器が高すぎておしっこをするのに難儀していると苦情を申し ...
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ニッケイ新聞 2012年10月27日付け 「太陽の季節」もだが、80歳で国政へ—と石原慎太郎氏の動きには、唯々びっくり仰天するしかない。あの「太陽の季節」が発表されたときは、作品に倫理性が欠けるの意見もいっぱいだったし、芥川賞の選考会も川端康成や舟橋聖一は支持したが、宇野浩二は「一種の下らぬ風俗小説である」と反論し、文壇を賑わ ...
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ニッケイ新聞 2012年10月26日付け 昨朝のラジオで某政治コメンテーターはサンパウロ市長選で「アダジ当確」を公言していた。よほどの大スキャンダルでも噴出しない限り、アダジ優勢をひっくり返すことは困難との判断だろう▼セーラ陣営は「アダジは市長になる準備ができていない」と断言するテレビ宣伝を繰り返し攻撃する。アダジ陣営は「セー ...
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ニッケイ新聞 2012年10月24日付け 「その道のプロとは他の人が大変だと思う事を何事も無いという顔をしてやる人」—その昔、こんな趣旨の言葉を読んだ事がある▼この言葉を思い出したのは、父兄会後の17歳の娘との会話の最中だった。家庭内で起きた出来事のせいで、ポ語の授業で発表しなければならない日に欠席してしまった事を、娘は教師に ...
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ニッケイ新聞 2012年10月25日付け 相撲連盟役員と雑談していて「元々相撲は勝ち組のスポーツだった」と聞き、目からウロコの気分を味わった。相撲は日本の国技であり、終戦直後の勝ち組にとって神聖なものだった。勝ち組青年が中心になった全伯青年連盟の隆盛は、まさに相撲の歴史と比例する▼第1回全伯大会が1947年に始まり、最盛期とも ...
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ニッケイ新聞 2012年10月23日付け 参議院の党別議席数を見ると、民主党が107でトップになるが、自民、公明などの野党の方が多く、所謂—「ねじれ現象」になり、野田政権の運営は難しい局面が多い。首相や閣僚も問責決議を受け辞任に追いやられた政治家もいる。これは衆議院の不信任案と同じようなものだが、法的な強制力はないけれども、政 ...
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ニッケイ新聞 2012年10月20日付け 薩摩や土佐の人々には叱られるだろうが、カツオは三陸海岸のが美味い。あの魚は親潮に乗って春に鹿児島に到来し高知県沖から紀伊半島と北上し北海道近くまで登る。そして秋になると南下するのだが、この頃になると身に脂がいっぱいになり「戻り鰹」と云い、これが何とも美味い。勿論、刺身が一番だが、高知の ...
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ニッケイ新聞 2012年10月19日付け この22日は「コンテスタードの乱」勃発から100周年だ。サンタカタリーナ州内陸部を舞台に1912年から4年間、カリスマ僧ジョゼ・マリアを指導者とする反乱軍と連邦政府軍が闘い、1万人以上の死者が出た。同僧が理想としたのは王室復古だったから、体制変革を狙う「革命」ともいえる▼南大河州ではも ...
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