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樹海

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ニッケイ新聞 2012年7月24日付け  ロンドン五輪まであと3日に迫り、世界のスポーツ界は沸きに沸いている。「参加することに意義がある」の金言は子どもたちも知っているが、世慣れした大人ともなれば「金メダル獲得」しかない。体操の華麗な技をテレビで観るだけでも手が汗ばむものだが、あの鉄棒に挑み真夜中になっても練習に励む選手らの苦痛 ...

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ニッケイ新聞 2012年7月21日付け  読書家で該博な智識を売り物にし実業界の論者として知られた人物ながら、中国大使に起用が決まったときには新聞が不適格人事と論難し財界首脳からは手厳しい批判もあった。外務省も中国通で鳴る中堅官僚を3人だかを公使に任命し北京に送ったのだけれども、どうやら大使殿の出過ぎを止めることは出来なかった。 ...

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ニッケイ新聞 2012年7月20日付け  「日本で生まれたんだから、故郷に帰るのは当たり前でしょう!」。その戦後移住者の帰化人は日本に帰る際、在聖総領事館で一般ブラジル人とまったく同じ扱いを受けてビザを取得した上で、成田空港の入管でぞんざいな扱いを受けたとき、思わずそう怒鳴ったと聞き、考え込んだ。入管職員は「その通り」と一見同意 ...

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ニッケイ新聞 2012年7月19日付け  イタリア系ブラジル人の友人が料理を振舞うというので喜んでいたらパスタを茹でた後に、モーリョを作り出すのでイライラ。レストランでも麺のコシは重視されない。伊系移民の比率が多いアルゼンチンでも同様だ。本紙座談会『ブラジル文化形成を語ろう』(3月30日付け)で岸和田仁氏の「乾麺文化の普及は10 ...

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ニッケイ新聞 2012年7月18日付け  「バストス経済の8割5分は日系人が握っているが、政治は9割をブラジル人に握られている」。旅館を経営する傍ら、日本語教育に尽力してきた戦後移民の宇佐美宗一さん(74、大分)が、苦々しい表情でそう語ったのが印象的だった▼日本移民が作った町だけに、かつては7代も続けて日系市長が君臨するというコ ...

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ニッケイ新聞 2012年7月17日付け  今年もまた「日本祭り」がやってきた。故郷の「お袋の味」を若い三世や四世にも伝えたいの願いを込めブラジルへの和食を紹介したいと網野弥太郎さんが始めたものだが、まさか—これほどに大きな祭典になるとは、思いもよらなかったに違いない。なにしろ20万人もの入場者とかだから凄い。もっとも、これは県連 ...

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ニッケイ新聞 2012年7月14日付け  ロシアの首相が、複数の閣僚を引き連れて国後島を訪問し、日本では大騒ぎになったが、メドベージェフ首相は「日本の騒ぎは気にしない」と受け流し「あの島を開発するのに施設を建設したい」と申したそうだ。それらこれらで北方領土の帰還運動は、がくっと力をなくしたようにも見える。南に目を向ければ、尖閣諸 ...

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ニッケイ新聞 2012年7月13日付け  「山本には芥川をブラジルに呼んで、広々とした自然、清浄な大気、そして激しい熱帯の太陽の下で、衰弱した芥川の肉体と精神を甦らせるが、初めからの夢であった」と『山本喜誉司評伝』(人文研、81年、18頁)にはある。「芥川」とは龍之介のことで、東京府立三中時代からの親友だった▼月刊『望星』(東海 ...

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ニッケイ新聞 2012年7月12日付け  「野沢菜をおすそ分けに…」と知人宅に行くと、相手が「漬物じゃないの?」と目を丸くした。それはそうだ。腰の高さほどもある株付きの青菜を抱えていったのだから。今週始め、イタチーバ・ミリンにある長野県人会の北澤重喜会長の家で行なわれた漬け込み作業を覗かせてもらい、収穫したばかりのものをお土産に ...

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ニッケイ新聞 2012年7月11日付け  「喜望峰を過ぎた頃、ブラジルで革命が起きていると移民船上で聞き、無事に上陸できるのか皆不安になりました」。梅崎嘉明さん(89、奈良)ら家族7人が乗った「らぷらた丸」はちょうど80年前、護憲革命開始2週間後、7月25日にサントス港に着いた▼停泊して観光する予定だった首都リオでは厳重な警備態 ...

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