ニッケイ新聞 2012年7月7日付け サンパウロは四季がはっきりとしない—そうだが、やはり夏は暑く冬は寒い。俳句をたしなむ人たちは、先月の22日辺りがサンパウロの「冬至」であり、1年で最も昼の時間が短いとする。日本では、この日から日が長くなり春が近づくので一陽来復とも云う。この冬至の日には、南瓜やお粥を食べるけれども、移民たち ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2012年7月6日付け 「Emerson cala Boca」(エメルソンはボカを黙らせた)とのスポーツ紙の見出しをみて笑った。エメルソンはコリンチャンス(=チモン)の殊勲選手であり、Bocaは亜国チーム名と口(boca)を掛けているが、大文字で始まっているからチーム名とわかる▼リベルタドーレス杯決勝戦第2戦では ...
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ニッケイ新聞 2012年7月5日付け ある朝、アゴが痛くてたまらない。虫歯でもなさそうだし、どこかにぶつけたわけでもない。しばし考えた末、前の晩スルメを噛み過ぎたせいだと気がついた。日本だったら歯牙にもかけないスルメだがブラジルでは貴重品。韓国人街で見つけて小躍りし、高いだけに念入りに噛んだせいかも知れない▼アゴが弱っているの ...
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ニッケイ新聞 2012年7月4日付け 今晩、南米王者を決めるリベルタドーレス杯決勝戦第2戦がサンパウロ市で行われるため、報道はこの試合一色だ。どんな競技でも伯亜戦は盛り上がるが、人気最強のコリンチャンスと、亜国の最強豪ボカだから注目度は高い▼コリンチャンスの創立は1910年9月、5人の工場労働者が英国人のサッカーの試合を観戦し ...
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ニッケイ新聞 2012年7月3日付け 党人政治家の川島正次郎に「政界一寸先は闇」がある。政治の世界では、政敵同士がある日突然—握手したり、刎頚の友が裏切りをと日々に常なるものはない。今日は親しい友と信じて行動してきたのに明日になると敵になり闘争が激突すると政界を痛烈に皮肉った名言でもある。小沢氏ら50人の離党は、かなり前から動 ...
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ニッケイ新聞 2012年6月30日付け 消費税の増税法案が、衆院本会議で可決された。衆院議員の8割が記名投票で賛成し支持したのは大きい。国会審議の途中ではかなり紆余曲折もあったが、自民と公明との連合を組んでの増税可決だが、いい法案であれば与野党の壁を乗り越えて握手する手法は、これからの政治にも活かしたい。だが、民主党からは、小 ...
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ニッケイ新聞 2012年6月29日付け 「夫が自分の位牌を家に持ち帰ったので、私は思わず『気持ち悪いから捨てて!』と怒鳴ったんです」。コチア産組の最古参職員だった志村啓夫夫人とくさんのそんな話に、思わず引き込まれた。終戦直後のマリリア中心街にある通りの小高い場所に、認識派人物の位牌が15、6も置かれて、線香まで供えられていた。 ...
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ニッケイ新聞 2012年6月28日付け 「人口に膾炙する」とは、膾や炙り肉(魚)が、誰にも美味に感じることから、話題になり知れ渡ることを意味する慣用句。ビザが緩和されるほど訪米が増えたブラジル人らが、両国の日本食を比べ「どうも違うぞ…」と気付き始めたと聞き、文字通り—と膝を打った。かつてのステイタスに胡坐をかき続ける店は容赦な ...
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ニッケイ新聞 2012年6月27日付け サンパウロ市長選でハダジ候補(PT)を勝たせるために、マルフ率いる進歩党(PP)を引き入れたとの先週の報道を見て、ルーラは筋金入りの現実主義者だと痛感した。92年のサンパウロ市長選で彼に苦汁を飲まされたエルンジーナ(PSD)はマルフ嫌いで知られ、このためにハダジの副市長候補を降りた▼この ...
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ニッケイ新聞 2012年6月26日付け 近頃の日本では、わけのわからぬ人殺しが多い。この10日には大阪の繁華街ミナミで36歳の礒飛京三が、「誰でもいいから殺したい」と通行人2人を刺し殺した。逮捕されると、殺人事件を犯せば死刑になると思ったと供述しているが、このような事件は大阪だけではない。2008年には東京の「秋葉原通り魔事件 ...
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