ニッケイ新聞 2012年1月28日付け 先の民主党代表選で野田財務相(当時)は「ドジョウにはドジョウの持ち味がある。金魚のまねをしてもできない。泥臭く、国民のために汗をかいて働きたい」と演説したのがきっかけとなって「ドジョウ宰相」なる新語がはやっているらしいが、この「ドジョウの話」はある詩人からの借り物らしい。それはともかくと ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2012年1月27日付け 年頭から「ぷらっさ」欄に振り仮名をつけたことで「読めるようになった」と感謝の電話を何本もうけとった。「NHKや日本の新聞を見てもコロニアのことは出てこない」「昔懐かしい話がたくさん書いてある」とよく言われる▼この欄は、読者同士の意見や経験の交換の場であり、特に戦後移民のみなさんにはもっと ...
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ニッケイ新聞 2012年1月25日付け 日本から戻ってきたばかりの人が「まだ時差ボケで…」とよく言うが、本当は「日本ボケ」にも同時に罹っている気がする。時差ボケは昼夜が逆になるために起きる身体の変調だが、文化がまったく異なる国での生活感覚や意識の切り替えが遅れる異文化ボケもある▼日本から戻ったばかりの数日間は、「頭の周りだけが ...
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ニッケイ新聞 2012年1月24日付け あの銀白色の腹と数条の濃青色の腺が走る活きのいいカツオが魚屋に並ぶのは12月のことが多い。素堂の名句「目に青葉山ほととぎす初鰹」のように日本でも夏のものであり、江戸っ子も大好きだった。鎌倉沖で獲れたのを夜を徹して深川の魚河岸に運び大名や豪商らが買い求めたのだが、値段は途方もなく高い。そこ ...
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ニッケイ新聞 2012年1月21日付け 「弘法も筆の誤り」という。天皇に応天門の扁額に揮毫を依頼された弘法大師が、墨痕鮮やかに認めたのだが、応の一番上の点を書き忘れてしまった。大師は、掲げられた額を取り下げないで墨をたっぷりと染み込ませた筆を投げつけ誤字を直したそうだ。嵯峨天皇、橘逸勢と共に三筆のひとりであるし、中国への留学時 ...
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ニッケイ新聞 2012年1月20日付け 13日付け本欄で《「加害者は自分の身を守るためにウソをつくことが許されています。不利な証拠は隠しても罪にならないのです」との説明を読んで、目からウロコの心境だった》と書いた。原文となった弁護士の記事には「ただし、証人は嘘をつくことは許されていません。ばれると刑務所行きです」ともあった▼そ ...
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ニッケイ新聞 2012年1月19日付け 2010年末、移民史料館で開催された「アンドウ・ゼンパチ展」が安藤の郷里、広島で今月末まで開催されている。サンパウロ人文科学研究所(人文研)の古杉征己理事の評伝を昨年、小紙でも連載形式で紹介したのでご記憶の読者も多いだろう。日伯両国で同テーマの展示会開催は初ではないか▼実現にこぎつけた関 ...
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ニッケイ新聞 2012年1月18日付け 在東京ブラジル総領事館で語学留学ビザの取得条件が厳しくなり、交流目的でその査証を取得していた者に悪影響が出そうだとの報道があった。日伯間の将来を考えたとき、若者が気軽に取得できる1〜2年のビザがあることはとても重要だ▼交流目的で使えるビザがないから、しかたなく語学留学のそれを使う若者が多 ...
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ニッケイ新聞 2012年1月17日付け 野田政権が発足してから4ヵ月。人気は急低下。支持率はやっと30%と低迷している。小川防衛相と山岡消費担当相は、問責決議され内閣の不安定が続き、やる気十分の首相も力を振るいようがない。首相は、問責決議に法的な強制力はないと、両閣僚の辞職を拒否したが、これまでの慣例では、自民党の額賀防衛長官 ...
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ニッケイ新聞 2012年1月14日付け ここ数年—。県人会創立50周年とかで県知事をお呼びして「エイエイオー」と気勢を上げ勇ましいのは、大いなる喜びと感動する。けれども、その一方では運営が厳しくなり青息吐息のところもいっぱい。いい加減な会計もかなりあるようだし、神奈川県のように会館を売却せざるをえないような哀しい県人会もある。 ...
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