ニッケイ新聞 2011年12月24日付け あの北の国から「金正日総書記死去」の重々しいTV放映があったが、視察のため列車で旅行中に急性心筋梗塞で倒れ69歳の生涯を閉じたと女性アナウンサーは語った。金王朝の2代目は、飛行機が大嫌いらしく、ロシアや中国を訪問するにも「お召し列車」でゆっくりの旅が好きらしいが、泉下への旅立ちも愛する ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2011年12月23日付け 17日、聖南西連合会の定例会の最後に、野球部長が手を挙げて「今年限りで職を辞する」と宣言した。野球部の将来は風前の灯火なのだという。伝統的にスポーツが盛んな地域であり、野球チームも15年ほど前まで13チームもあった。ところが現在ではイビウナしか残っていない。今の子供には練習が厳しすぎる ...
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ニッケイ新聞 2011年12月22日付け 16億円が世界中の日系人・社会から東日本大震災のために送られた=本日付7面で詳報=。アメリカ7億6千万円に次いでブラジルが6億円を送っている。もちろんコロニアだけではない。世界中の支援、ブラジル社会の多大な協力も記憶に留めたい▼一連の海外からの震災支援に関するニュースを見て思ったのは、 ...
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ニッケイ新聞 2011年12月21日付け クラブ世界一を決める大会で、サントスがバルセロナ(スペイン)に惨敗したことで、ブラジルはいい教訓を得たと内心感謝した。ほかの競技で負けるより、サッカーで負けた方が国民全体の心に響く気がする▼特に相手チームの監督の一言がグサッとブラジル人の心に刺さったに違いない。「祖父や父からブラジルの ...
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ニッケイ新聞 2011年12月20日付け もう街は歳晩景気であり、商店街は買い物の客で混雑し、イビラプエラ公園や都心には華麗なXマスの飾りが輝き、この1年も暮れようとしている。我らがブラジルは、大臣閣下が6人も、不透明なカネの流れで辞任という情なさながら—ジウマ大統領の人気は高い。それにしても、この国の汚職大国ぶりは、どうやら ...
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ニッケイ新聞 2011年12月17日付け 南シナ海での領土紛争や空母建造を目指すなど中国海軍の増強には目を見張る。日本の「防衛白書」も中国の軍事強化を脅威とし、アメリカも警戒の目で見ている。こうした軍事的な力を背景とした中国の漁船団が、日本や韓国などの領海や経済水域を侵犯し堂々と不法な漁業をしているのは目に余る。黄海の韓国経済 ...
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ニッケイ新聞 2011年12月16日付け 当地には県人会が多々存在するが、実は移民と「郷土愛」ほど相反するものはない——と証言映画『闇の一日』(IMJ、奥原ジュン監督)を観て痛感した。生国を離れたからこそ移民であり、離れたからにはそれ相当の理由があったはず。出たほうが良いと判断せざるを得ない状況や、自分は出たくなかったが家族の ...
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ニッケイ新聞 2011年12月15日付け 「K—POPのグループがブラジルで公演するので—」と取材を依頼する電話があった。何故日本から電話してきているのかなと思ったら日本語の流暢な韓国人だった。来伯したコーディネーターも数度取材の確認をしてきた。その熱心さに加え、個人的な好奇心もあって公演に足を運んだ▼会場の周りに行列が出来て ...
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ニッケイ新聞 2011年12月14日付け 最近、東洋街の食材店の品揃えがヒドイ。大震災後もしばらくは日本食材の在庫があったが、10月頃にはすっかり中国製、台湾製などに入れ替わってしまった。9月からは西日本産であれば輸入可能になったはずなのに、なぜか戻らない▼丸海、ブエノなど大手食材店をのぞいても、かつては日本製だった納豆が中国 ...
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ニッケイ新聞 2011年12月13日付け 旧制1高の藤村操が「悠悠たる哉天壌 稜々たる哉古今(略)大なる悲観は大なる楽観に一致するを」の「巌頭之感」を華厳の瀧の傍らの大きな木を削り墨書し投身自殺した事件は、坪内逍遥や黒岩涙香らの知識人が多彩な論議を繰り広げ、若い学生らも藤村の知的な苦悩に共鳴し、華厳の瀧は「自殺の名所」になり、 ...
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