ニッケイ新聞 2011年9月14日付け 9・11の10周年報道を見ていて、まるで米国を世界最悪のテロの被害者に見せようとするハリウッド映画を観ているようだった▼3千人余の死者は少なくないし、飛行機をNYの象徴たるビルに突っ込ませるという手法は格別であり、被害者と遺族には強い哀悼の気持ちを捧げる。だからといって、これを理由に米国 ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2011年9月13日付け 「二百十日」や「二百二十日」は、台風の襲来する頃であり、昔から農民を始めみんなが「今年は小さな風や雨を」と祈り続けてきた。日本列島には火山帯が走り、噴火もあるし関東大震災のような地震や東日本大震災のような惨事も多い。「地震大国」の異名もあり津波の被害も数え切れない。そして—今は紀伊半島豪 ...
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ニッケイ新聞 2011年9月10日付け NYの高層ビルが一瞬のうちに崩壊し、3千人が死に追いやられた「9・11テロ」は、21世紀の歴史に深く刻まれ、後世の人々に語り継がれるに違いない。旅客機を4機もハイジャックし、乗客もろとも「武器」として巨大なビルに突撃する「テロ」は、前代未聞であり、アメリカはもとより世界の国々の人が驚愕し ...
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ニッケイ新聞 2011年9月9日付け イグアス移住地には戦後移民が圧倒的に多く、現在の日本に近い雰囲気、若い感じを受けた。いったい何が原因なのかと考えた結果、あちらが新しいというより、ブラジルのコロニアが古風なのだと思い至った▼ブラジルには戦前移民が約20万人も入り、錦衣帰郷叶わずに第2次大戦が起きたため、定着率は異例の9割以 ...
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ニッケイ新聞 2011年9月7日付け ピラポ、イグアス共に9万ヘクタール(以下Ha)弱を誇るパ国移住地とブラジルのそれを比べてみて、規模の違いに愕然とした。ブラジルの直営移住地で戦後最大なのは、1960年に建設が始まった第2トメアスーの2万5800Haだろう。ただし、アマゾンでありテーラ・ロッシャ(以下、赤土)ではない▼当地の ...
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ニッケイ新聞 2011年9月6日付け 先の柔道世界選手権で日本の選手は大活躍したが、米国在住の福田啓子さんが、女性で初の10段を授与され「大喜び」—いや「恐縮至極」だそうな。福田さんは只今98歳ながらとても元気。さすがに道場の畳に独力では上がれなく、椅子に腰掛け弟子らの稽古を厳しく見つめる。週に2回は道場に出かけ指導に懸命なの ...
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ニッケイ新聞 2011年9月3日付け 「どじょう宰相」の誕生で故・松下幸之助翁の凄さと偉さが、今更ながらによくわかる。紀州で生まれたけれども、親が事業に失敗したため小学校4年で大阪へ丁稚奉公。大阪電燈に勤務のときに工夫したソケットを製造販売するため町工場を立ちあげたのは23歳だった。その後、紆余曲折はあったが、世界の「松下電器 ...
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ニッケイ新聞 2011年9月2日付け 先週末にあったブラジル沖縄県人会創立85周年記念祝典で来伯した本紙の提携紙である沖縄タイムスの金城珠代記者の取材にお付き合い。うちなーぐち教室、三線工房、琉舞、ユタ取材など沖縄コロニアを覗かせてもらった。お陰さまーと言っていいのか3日連続で沖縄ソバを賞味した▼ヴィラ・マリアーナ区にある南麻 ...
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ニッケイ新聞 2011年9月1日付け 被弾して横たわり口から泡をふく瀕死の容疑者に対し、そのリオの警官は「そうやってのたうち回っていろ、売女の子め!」と侮蔑の言葉を投げつけた。横に倒れている16歳の少年にも、「お前、まだ死んでないのか? 運が良かったな。搬送中に死ぬといい」と言い放った様子を収録したビデオが流出し、問題化してい ...
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ニッケイ新聞 2011年8月31日付け 〃平和の使者〃かもしれない。「お芝居デリバリーまりまり」(7面に詳細)の俳優から「伝書鳩の役割もするつもりです。浜松市内のブラジル人学校がある地区で、外国人と地元住民との対話の機会として、まりまりがこちらで見聞きしてきたことを伝えたい」との話を聞きながら内心そう思った▼池上重弘教授がアド ...
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