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樹海

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ニッケイ新聞 2011年7月5日付け  毛沢東らの同志が、中国共産党を旗揚げしたときには60数人しかいなかったが、今や8千万人の党員を擁する巨大な政党になり、13億超の国民を統治し、世界2位の経済大国にと眞に威勢がいい。あの創党から90年。北京で記念式典が開かれ、胡錦濤主席(党総書記)が「共産党支配」と「政治改革を進める」と語っ ...

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ニッケイ新聞 2011年7月2日付け  日本はまだ6月なのに埼玉・熊谷が39・8度の猛暑に見舞われ、列島も50数ヵ所が35度を突破する暑さが続く。南国のブラジルは、暦が冬の到来と告げるやいなや寒暖計が急激に低下し、ここサンパウロもぶるぶると冷え込み寒い。暖炉に真っ赤な炎を燃やし暖まる方々が羨ましく、こちらは厚い毛布をかぶって椅子 ...

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ニッケイ新聞 2011年7月1日付け  戦争直後に祖国救援運動として送ったララ物資に匹敵するぐらいの義捐金が、東日本大震災の被災者のために集まっていることは移民の日特集号(6月30日付け)で報じた。6億円というのは尋常な金額ではない▼ララ物資の時は、コロニアが勝ち負けに分かれて物騒な争いをしていた。祖国救援やサンパウロ市400年 ...

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ニッケイ新聞 2011年6月30日付け  安田ファビオ氏が88歳で亡くなった。1969年10月、ブラジル日系人初の大臣に就任した。パウリスタ新聞をめくってみると、5日連続のトップ記事。見出しから当時のコロニアの喜びを振り返ってみたい▼「積み上げられた日系の信用」「喜びでいっぱいの安田家」「すばらしいホームラン」「元気はつらつ母親 ...

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ニッケイ新聞 2011年6月29日付け  ブラジルには670万人の〃奴隷〃が残っていると書けば、「何をバカな。奴隷制は1888年に廃止された」と賢明な読者から怒られそうだ。でもエンプレガーダ(家政婦、家事労働者)の実態は奴隷制度の名残りに思えてならない▼労働者党全盛の現在においてすら、正規雇用が2割しかおらず、勤続保証基金(FG ...

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ニッケイ新聞 2011年6月28日付け  日本もだが、アメリカの財政も厳しい。オバマ大統領の国際戦略には、強い非難もあるが、核のない世界を目標にし、アフガンやイラク政策を評価する声も高い。だが、経済政策については莫大な赤字財政であり、共和党や国民からも「大きな政府」批判が巻き起こり、国防費も大幅な縮小が決まっているし、予算には「 ...

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ニッケイ新聞 2011年6月25日付け  ブラジルの6月は「祭り」が多い。寒い季節なので焚き火が盛んだし、誰が思いついたのか「火風船」と日本語にしたバロンが、夜空をゆったりと流れるのも、水無月の風物詩であり、真っ赤に燃える焚き火を囲みながらピンガを片手に空飛ぶ炎を眺めるのは、この南米の大陸にふさわしく、とても長閑な情景をかもしだ ...

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ニッケイ新聞 2011年6月23日付け  ギネスブック公認の世界最長寿者だったミナス州のマリア・ゴメス・ヴァレンティンさんが21日に亡くなった。ヴォ・キタ(キタばあちゃん)と呼ばれ、孫4人、ひ孫7人、玄孫5人に囲まれていた。114歳だったから明治29年生まれ、宮沢賢治や岸信介と同い年。と書いてもコラム子はピンとこないが、読者のみ ...

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ニッケイ新聞 2011年6月22日付け  「自分は日本語ばっかりだが、下の兄弟になるほどポ語になる」。木多喜八郎文協会長の実兄、昭二さんのそんな言葉を聞いて考え込んだ。昭二さんは12人兄弟の長男で84歳、2人目からは当地生れの二世だ。1歳の時に親に連れられて渡伯し、第1アリアンサで育った▼日本語ばかりの昭二さんに対し、一番下の妹 ...

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ニッケイ新聞 2011年6月21日付け  ここサンパウロにも、日本の緑茶があり、戦前の移民らも楽しみにしたものらしい。恐らく—レジストロの故・岡本寅蔵さんらが、茶の木を植え焙炉にかけ製茶したものだろうが、1日の仕事を終えたときの一服は、疲れをも吹き飛ばしたに違いない。我々、戦後派は若いせいもあって余り煎茶は好きではなかったが、た ...

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