ニッケイ新聞 2010年11月25日付け コロニアの歴史に残る舌禍といえば、マカコ事件だろう。1951年、高まりかけていたアマゾン移住再開の機運を受け、中央公論社がコロニア識者を集め開いた座談会で「二萬、三萬、十萬と入ったところで、三代目には退化して猿(マカコ)になってしまう」との発言が問題となった▼移住事業の主体が定かでない ...
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《記者コラム》ホテルに置かれた仏教経典から名曲の着想をえた伝説のロック歌手
ニッケイ新聞 2010年11月24日付け 日本の精密測定器の先駆メーカー「ミツトヨ」は1965年に仏教伝道協会を組織して、『仏教聖典』を51カ国語に翻訳し全世界の約9千軒のホテル、計100万室に常備する活動を繰り広げている。配布総数はなんと700万部に及ぶとか。もちろんブラジル内でもポ語版を配布している▼今年のコロニア文芸賞に ...
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ニッケイ新聞 2010年11月23日付け 東京のマージャン店経営者と会社員を殺害した事件は、小欄で書くのもはばかられるほどに禍々しい。命乞いをするのには耳を傾けることもせずに被害者の首を電動のこぎりで切断するという残虐さである。この後、遺体を切り刻み海や山林に遺棄するの冷酷さには、同情する余地は一片もない。横浜地裁は「死刑」の ...
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ニッケイ新聞 2010年11月20日付け 国家というものは、足を一歩踏み間違えるとまっすぐには行けないで横道にと進む。あのミャンマー(と呼ぶのは日本など少なく、元のビルマ)も、総選挙を実施したのはいいが、軍政翼賛政党が全議席の8割を獲得し大勝利だと、軍事政権が発表したが、反政府派のスー・チーさんを始め、これを信じる人はいない。 ...
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ニッケイ新聞 2010年11月19日付け 大統領選挙の第2次投票の前日、ある編集部員宅が強盗に襲われ金品を根こそぎ盗られた。別の編集部員の家のま向かいでは、日本人の主の留守中に賊が侵入して白昼堂々ごっそりと強奪していった。一味は選挙法(Lei 4.737/65)が有権者の権利として「投票日の5日前から投票後の48時間までは逮捕 ...
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ニッケイ新聞 2010年11月18日付け 文協が主催する「国際民族舞踊祭」のパンフレット。ある広告ページを指して、某文協理事が「これは我々への挑戦だ」と顔をしかめたとか。広告主は小川彰夫氏。「副会長時代から協力しているんだけどね」と涼しい顔▼その小川氏がこのたびサンパウロ市議会から表彰され、アンシェッタ章を授与された(本日付け ...
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ニッケイ新聞 2010年11月17日付け ジウマ次期大統領の当選と、文盲を疑われている最多得票を記録したチリリッカ次期下議の問題は同根だと思う。ジウマ候補を当選させた北東伯住民の圧倒的支持の多くが文盲や半文盲もしくは、テレビは見るが新聞を読まない層であることは様々な識者が指摘している▼テレビと新聞には本質的な相異がある。テレビ ...
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ニッケイ新聞 2010年11月13日付け 首相は「平成の開国」論と語るが、環太平洋連携協定(TPP)については議論が多い。TPPには、シンガポール、ニュウージーランドなど4カ国が加盟し、輸入品の関税を全廃し、経済拡大を目指すものであり、成果を上げている。今、問題になっているのは、米豪やベトナムなどを加え9カ国にしようとするもの ...
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ニッケイ新聞 2010年11月12日付け 13年ほど前から群馬県に住んでいる日系の知 人が、無料の日本語教室に最近通い始めたというので何だろうと思っていたら、厚生労働省の実施する日系人就労準備研修だった。日本人と結婚していても日本語は極めてたどたどしい。13年間いてその程度の日本語の者が、わずか数週間の研修を受けて急に日本語の ...
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ニッケイ新聞 2010年11月11日付け 雑多に積まれた我が陋屋の本の山。ウィスキーをなめつつ背表紙眺め、気の向くまま頁をめくり、興が乗れば脇に携え寝室へ。底冷えするサンパウロの夜の愉楽だが、ときおり積読を反省して整理を思い立つ。その切り崩しにかかる時に限って、気にかかる記述に足止めされることも。多くの手を経てきた古本が転住に ...
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