ニッケイ新聞 2010年6月1日付け 鳩山内閣の支持率がまた下がり19%にもなり、本来なら辞職が筋なのだが、ご本人は「続投」を宣言し、あの首相の座を離れようとしない。それもこれも、閣僚の福島瑞穂氏を罷免したことに始まり、普天間基地移設についての不手際な政策による。勿論、社民党党首の福島氏は「斬り捨て」と怒り、すぐさま連立離脱を ...
続きを読む »樹海
コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月29日付け 今の若い人たちで「シベリア抑留」を知る人は少ない。あの大東亜戦争の末に満州にいた軍人や満蒙開拓青年団などの日本人がソ連軍に捕虜としてシベリアやモンゴルに連行され苛酷な労働に従事させられた悲劇である。65万人が連行されたとするのが定説だが、ロシアには76万人分の資料があり、現在でもはっきり ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月27日付け 先週末にボン・レチーロ区であった『第5回韓国文化フェスティバル』に足を運んだ。今年「韓国人街」というサンパウロ市唯一の民族名がつく地区に制定されたこともあり、総領事館もテコ入れ、例年より大規模だった。ハングルによる書の展示や韓国舞踊を楽しんだら、ずらりと並んだ屋台が次の目当てだ▼岩塩と唐 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月28日付け 劣悪な公立校から世界のトップへ――。フォーリャ紙26日付けに感動的な日系学生の話が掲載されていた。サンパウロ市西部の貧困地区で育ったサラ・イズミ・ニシムラさんの父親は、卵の訪問販売で月収3最低給。彼女が通う公立学校は、トイレの紙どころか試験用紙すら不足していた▼向学心のある同級生など誰一 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月26日付け 戦後、強い意志で日本文化を残そうと時代と格 闘してきた人たちが老年を迎え、それを受け継いだ二世、三世、あるいはブラジル人から感謝のセレモニーが行われる時代となった▼松柏学園・大志万学院で生涯を日本語教育に捧げてきた川村真倫子さん(81、二世)を顕彰して、教え子や父兄が主催する記念パーティ ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月25日付け 「ひとりっ子」政策に力を入れる中国は、それでも人が増えすぎて今や13億の人々を抱えて―恐らくは悲鳴を上げ参っている。その一方では小さな小さなミニ国家もある。100万人以下の国は40ヵ国以上にも達するそうだし、1000人に満たないところや3万人と少ししかいない世界で2番目に小さいモナコも健 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月22日付け ブラジルの牛肉はとても美味になり、欧州での人気が高く世界一の輸出国である。ところが―である。日本は南米からの牛肉輸入を禁止している。今、大騒ぎしている口蹄疫(アフトーザ)が多発するために危険防止の観点からの措置だが、それほどにこの病気は怖い▼もう古い話だが1968年だったかに労働大臣の早 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月21日付け インターネットやTV国際放送などの通信手段の発達によって本国情報に接する頻度が高まり、移民の現地適応が昔より遅くなっているとの説が、一部学者から唱えられている。ブラジルで言えばNHKを見てネットで日本の新聞を読んでいる移民であり、日本で言えばグローボ国際放送を見てポ語新聞を読んでいる在日ブ ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月20日付け 日本におけるラーメンの異常な進化ぶりに驚く戦後移住者の声を聞いたことがある。かつて中華料理の一メニューとしての「支那ソバ」でしかなかったものが現在、東京には専門店が4千を超えるのだから当然だろう。横浜にあるラーメン博物館の展示に、その人気の理由の仮説があるとか▼60年代に入り、外国食が高 ...
続きを読む »コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月18日付け 6面の寄稿「継承日本語教育を残せ!」を読んで、日系社会の今後を考える上で非常に示唆に富んだ話だと感じた。よく大上段に振りかぶって「コロニア滅亡論」をぶつ論者がいるが、常に批 判の対象はブラジル日本文化福祉協会で「かつては山本喜誉司、下元健吉、橘富士雄などの大物リーダーがいた」と現状批判に ...
続きを読む »