ニッケイ新聞 2010年5月18日付け 08年のリーマン・ショックや昨年暮れのドバイ危機からやっと抜け出ようとしているときに今度は欧州の金融が危うくなり日米らの株価が急落し大騒ぎになった。事の出発点はギリシャの放漫財政であり、5月に償還を迎える国債の支払いが難しいの観測が広がり、あの神話の国が破産の話も飛び出すような瀕死の状態 ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2010年5月15日付け あれはもう20年近くも昔のことながら―東京・日本橋の丸善の入り口にぼけーっとして急ぎ足で歩く人たちを眺めていると「オイッー」と背の方から肩を叩くので振り返ると本永群起さんがにこにこしている。「なんでこんなとこでつっ立ってるんだ」と言うものだから「友だちとハヤシライスをと思って」と答えると ...
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ニッケイ新聞 2010年5月14日付け 科学雑誌『Nature』の4月7日号によれば、世 界中で日本人の腸内にある特定のバクテリアにしか、藻細胞(海草など)の細胞壁を分解できる酵素がないのだという。平たくいえば海苔とか昆布を消化するのに役立つ酵素だ。海岸線が多く、昔から新鮮な海草を食べてきた日本人の腸内では、いつの間にか細菌が ...
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ニッケイ新聞 2010年5月13日付け ツニブラ・トラベルの元専務、本永群起氏が79歳で亡くなった。1958年の日本移民50周 年のさい、勝ち負け問題で混乱していたコロニアを回った経験を持つ。本紙に答えたインタビュー(08年2月12日付け)を読んでから、いつか謦咳に触れたいと思っていただけに残念だ▼勝ち組の家でのエピソードが興 ...
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ニッケイ新聞 2010年5月12日付け いよいよブラジル代表メンバーが発表され、サッカーのW杯南ア大会があと1カ月に迫ってきた。サントスのガンソ選手らは選にもれたが、これから雰囲気が盛り上がることは間違いない▼W杯の3カ月後には大統領選挙が控えており、当国においてこの二つの〃国民的祝典〃は連動している。W杯で先進諸国をやっつけ ...
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ニッケイ新聞 2010年5月11日付け 世界で一番読まれている新聞は、読売新聞であり発行部数は1000万部を超える。旧ソ連の共産党機関紙・プラウダを抜いたのが1977年だが、今や新聞の経営は厳しい。これは日本だけではなく米英や先進諸国に共通する難問であり、これを如何に乗り切るかが大きな課題になっている。日本の3大紙の一つも赤字 ...
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ニッケイ新聞 2010年5月8日付け 鳩山首相の沖縄訪問はなんとも情けない。仲井真知事との会談には、あの南の島に伝わる伝統の「ゆかりしウェア」を着て愛嬌を振りまいたのは、真に完璧な演技であり、褒めて上げたい。知事も「よく似合ってますよ」と笑顔を浮かべたけれども、首相の開口一番が「県外は難しい」であり応接室の空気は一挙に冷たくな ...
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ニッケイ新聞 2010年5月7日付け 金融危機発生からわずか1年半あまりで、在日ブラジル人約31万人のうち約7万人が帰伯した。短期間にこれだけの定住人口が移動することは日伯史上初。戦後移住者は約20年かけて5万人だし、移住最盛期の1932~35年の4年間を合計しても約6万5千人だ▼確かにたくさん帰ってきているが、実は24万人も ...
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ニッケイ新聞 2010年5月6日付け 日本では既卒者が就職できない「氷河期」が到 来。だが社会に対する恨み節はあっても、いざ海外へ―という声は少ないよう。パスポートの申請数は減少傾向、卒業旅行は国内、JICA青年ボランティアの応募者数も減っているとか。高度成長以前の移住者には、「とりあえず出てみるかという感じだった」という人も ...
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ニッケイ新聞 2010年5月5日付け サンパウロ市の有名日本食レストラン『藍染』の小池信 也シェフが以前、講演で「日本以外の諸外国で、ブラジルが一番農産物が充実している。日本移民のおかげ。これだけ日本食材が揃っているところに来られて本当に良かった」と語っていたが、まったく共感する▼先日たまたまピエダーデの西尾夫妻が生産している ...
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