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樹海

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ニッケイ新聞 2010年4月2日付け  『文藝春秋』2月号に堺屋太一の移民導入論がでていたが、読み終えて少々物足りない感じを受けた。現場を見ていない人がひねった、机上の空論のような印象か。移民を受け入れることに関する実感がこもっていない。移民はどのようにしてその国の人間になっていくのかという部分が空っぽなのだ▼移民の「送り出し」 ...

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ニッケイ新聞 2010年4月1日付け  コロニアの求心力を失っていることにようやく気付いた木多喜八郎会長を始めとする文協幹部はこのほど、聖南西連盟やノロエステ連合の会合に出席した。しかし、その影響力、知名度の低さに愕然としたようだ。先般、「美空ひばりフィルムコンサート」で企業や日系団体の協力を呼びかけたものの予定額にはるか及ばず ...

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ニッケイ新聞 2010年3月31日付け  弊紙の前身、日伯毎日新聞の中林敏彦社長が得意とする論に「ブラジル溶〃魂〃炉説」があった。「この国にきて、いつまでも字をタテに書いているというのは、間違いなのです。わたしらは日本回帰を唱えてみたって、どうにかして融和して、この国の新聞になってゆくのが当然のことなんです。何をしてみたって、ブ ...

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ニッケイ新聞 2010年3月30日付け  2世の娘さんが日本に行き温泉に入るときにきちんと水着をお召しになり湯船に浸かったと耳にし、思わず笑ったものである。が、これを笑ってはいけない。入浴文化の違いから生ずるものであり、ブラジルでは男も女もパンツにビキニで温泉プールではしゃぐ。尤も、一世移民にとっては、風呂(温泉)に何 故パンツ ...

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ニッケイ新聞 2010年3月27日付け  先の日曜日に現代美術館の下にある骨董市に出かけ、インカの遺物と称する焼き物や織物などを見物し、いろいろと珍奇な品々に改めてびっくりする。ある小さなバラッカで柿右衛門の影響が濃いとされるヨーロッパで初めての磁器・マイセンに見惚れていると背中越しに肩を叩きながら旧友がニコニコしている▼30数 ...

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ニッケイ新聞 2010年3月26日付け  サッカー好きなら、サントスFCのロビーニョ選手の「ペダラーダ」が見事に決まったシーンを見たら快哉を叫ぶだろう。これは、走りながら、転がるボールを自転車のペダルをこぐようにまたいで、左右どちらに行くか相手の目をくらませる技だ。あれを見るたびに、ブラジル人性の特徴の一つ「マリシア」(ずる賢さ ...

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ニッケイ新聞 2010年3月25日付け  発売前から予約が殺到し、社会現象ともなった小説『1Q84』の作家村上春樹氏の短編に35歳を人生の折り返し点に考えた男の話がある。元水泳選手。ターン毎に、残りのぺースを配分してきた。それを人生になぞらえ、健康管理を始めるきっかけにする▼コラム子もちょうど35歳になった。元ブラジル移民のアン ...

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《記者コラム》イザベラちゃん事件裁判という“公開刑罰” 

ニッケイ新聞 2010年3月24日付け  イザベラちゃん事件報道が再過熱している。08年3月、5歳女児がサンパウロ市北部のアパ―ト6階から何者かに投げ落とされた殺人事件だ。ブラジルマスコミが先を競って今週から始まった裁判の様子を伝えている▼サンパウロ市やリオでは毎週のようにシャッシーナ(複数殺人事件)が起きているし、バスを乗客ご ...

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ニッケイ新聞 2010年3月23日付け  日本は山の国であり、森林には多くの生き物が暮らしている。常緑樹がいっぱいで果実が実り、鳥や小さな動物も豊かな食べ物に恵まれ、空を飛び山野を駆け巡り、自然の恵みを受けながら「生きる」歓びを味わっている。国土の70%超が山と森なので緑が濃く、江戸の頃には鹿狩りも盛んであったのを思えば、今の山 ...

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ニッケイ新聞 2010年3月20日付け  俄かには信じ難いのだが、生まれたばかりの乳幼児や子どもらへの虐待が次から次にと起こっている。それが―父や母親によるものだと聞けば、これはもう驚くしかない。しかも、こんな苛めと鬼畜のような親の仕打ちによって子どもらが死に追いやられている。ここまでくると、もう人間としての倫理もなく、無法の世 ...

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