ニッケイ新聞 2009年12月16日付け 「日系人だけで固まれば活動はだんだん縮小するけど、ブラジル人も仲間に入れて日本文化を好きなもの同士が集まればどんどん広がる」。これは北パラナのロンドリーナ市で活動するグルッポ・サンセイの代表、城間ミチさん(46、三世)の言葉だ。日本の流行歌謡曲にあわせて、非日系の若者らが大半を占める数 ...
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ニッケイ新聞 2009年12月15日付け 元首相・田中角栄氏の遺伝子をそっくり受け継いだとされる小沢一郎氏の政治手法は、あの「角さん」とよく似ている。西松建設からの献金騒動で検察陣が元秘書を聴取して明らかになったけれども、東北の建設事業に対する小沢氏の影響力は絶大であり、業界からの献金もー受注するための思惑が含まれていたらしい ...
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ニッケイ新聞 2009年12月12日付け 自民党は先の総選挙で大敗を喫してからさっぱり元気がない。あの小泉元首相の郵政選挙では、政界や評論家も驚く圧勝だったのにーと悔やんで見ても致し方ない。これではいけないと谷垣禎1総裁が愛用の自転車で47都道府県を巡回し選挙民らの声を聞きたいと意気込んだのは結構ながら、横転して顔を数針も縫う ...
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ニッケイ新聞 2009年12月11日付け 田中宇さんの国際情勢解説を読んで、世界は米国一極覇権体制からアジア軸、アラブ軸、アフリカ軸、南米軸などと多極化していくのかとの関心がわき、カンピーナス州立大学のルイス・アフォンソ・シモンイス教授の講演「国際金融危機、ドルの否認と地域通貨の誕生」を聞きに行った▼結論から言えば、南米軸の中 ...
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ニッケイ新聞 2009年12月10日付け 壮大な八つ当たり――シーズン当初の最下位から始まり、欧州帰りの〃皇帝〃アドリアノを中軸に据えたフラメンゴは中盤から急激に追い上げ、17年ぶりの優勝を見事に決めた。そのニュースをみながら、サッカーという〃社会的ガス抜き装置〃の、大衆からの八つ当たり対象は常に警官隊だと痛感した▼マラカナン ...
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ニッケイ新聞 2009年12月9日付け アマゾンで会った多くの移民が評論家大宅壮一の「緑の地獄」という比喩に強い反感を持っていることを知った。それはそうだろう。出た人にとっては地獄だったろうが、数十年住んでいる人には、天国ではなくとも都だろうからだ。しかし言葉は恐ろしい。アマゾン=地獄という図式は、長く日本人を捉え続けた▼この ...
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ニッケイ新聞 2009年12月8日付け きょうは臘八。雪山で苦行していた釈迦が、この日の朝に悟りを開いたと伝えられ仏教では大切な日とされる。取り分け禅宗では重んじられ12月1日から僧たちは不眠不休の坐禅に入り、これを臘八接心と呼ぶ。今もこの伝統は続き、江戸の支考は「臘八や痩は仏に似たれども」と詠み、粗末や食事に堪えながら修行に ...
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ニッケイ新聞 2009年12月5日付け 12月1日は「世界エイズデー」だった。80年代の初めにNYで発見されたときには「現代のペスト」と大騒ぎになり、人類滅亡の危機が叫ばれたりもした。これからすぐにブラジルにもHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が侵入し新聞やTVは競って報道し、犠牲者が多く日本からの取材もあったし、あの当時―日本人 ...
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ニッケイ新聞 2009年12月4日付け 新聞にフリガナを振るかどうかについて、いろいろな手紙をもらったし、あちこちで意見も聞いている。今のところ好意的な声の方が多い印象がある。ただし、先日掲載した座談会のように「読みにくい」「フリガナ付きなら読みたくない」という声も根強くある▼コラム子が普段、一番歯がゆく感じるのは、普段取材し ...
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ニッケイ新聞 2009年12月3日付け 邦字紙新聞記者を始めたころ、文協の事務局長を46年間務め、2003年に亡くなった安立仙一さんに色々と教えてもらった。一番よく覚えているのは「地方に行かなければ、コロニアは分かりませんよ」という言葉だった。先日それをしみじみと思い出した▼知人に誘われ、コチア市にあるカウカイア・ド・アルト郡 ...
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