ニッケイ新聞 2009年10月31日付け 宮城県は、昔から海外への興味があったらしく、明治の始めには登米郡米川村の人物が船を雇い百数十人と共にカナダに密航し鮭を獲るのに成功し、新田次郎の「アラスカ物語」の安田恭輔も石巻出身と移民史を飾る人物が多い。歴史を遡れば1613年の伊達正宗の慶長遣欧使節がある▼サ・バラティスタ号を建造し ...
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ニッケイ新聞 2009年10月30日付け ウイリアム・ウー連邦下議は先日の百周年評価シンポの挨拶で、「昨年は百周年が全伯で祝われ、主要メディアが盛大に報じてくれたので日系人の価値が大いに上がった。今年は上院で不祥事疑惑が取りざたされ、政治家の倫理観が強く問われた。こんな機会は二度とないと思い、来年の上院議員選挙での立候補を決意 ...
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ニッケイ新聞 2009年10月29日付け 昨年からの不況で在日ブラジル人社会を取り巻く厳しい状況は、まだまだ続いているようだ。わが身はさておき、広告収入に頼るコミュニティー向け新聞や情報誌が軒並み、廃刊かそれに近い状況に追い込まれている▼中日新聞の報道を関心深く読んだ。このほど県が美濃加茂市で開いた『外国籍県民会議』のなかで、 ...
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ニッケイ新聞 2009年10月28日付け 26日の百周年評価シンポの最初に行われた「百周年とメディア」(オクバロ・ジョルジ=コーディネーター)は興味深かった。フォーリャ紙元編集長(現エスタード論説委員)、現役のグローボTV局サンパウロ編集局長、マスコミ批判ラジオ番組の司会らそうそうたるメンバーが、揃いもそろって非常な親日家であ ...
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ニッケイ新聞 2009年10月27日付け ブラジルは牛肉輸出が世界一になり、大豆の栽培も盛んだし農業が好調なのは悦ばしい。だがー日系社会に限れば専業農家は日系人口の4%ほどとされ真に寂しい。その昔は「農業の神様」と称えられ、農村に腰を据えて実績を積み上げてきたのがコロニアなのに今は都会派ばかりになってしまったのは、なんとなく根 ...
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ニッケイ新聞 2009年10月24日付け ちょっと古い話になるがー沢村国太郎という名優がいた。時代劇の敵役で鳴らし、悪代官役などの極悪振りの演技が何とも巧い。ラストシーンでは主役に斬られるのだが、そのときのもがき苦しむ動きは今も胸底に息づく。女優・沢村貞子や「南の国に雪が降る」の加藤大介の実兄であり、長門裕之、津川雅彦の父であ ...
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ニッケイ新聞 2009年10月23日付け ここ十五年ほどサンパウロ市が音を立てて近代化するなかで、すっかり姿を消したモノが幾つかある。その一つがバンカで売られていたコルデルではないか。民衆によって口から口へ伝承され、愛され、記憶されてきた詩(韻文の大衆文学)を小冊子にしたものだ▼『ブラジル民衆本の世界(コルデルにみる詩と歌の伝 ...
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ニッケイ新聞 2009年10月22日付け コロニア巷間で有無が問われる100周年効果。日本移民が上陸したサントスに、それが現れているようだ。返還運動を続けた旧日本語学校(現サントス日本人会会館)が2006年、コロニアの手に戻ってきたことも大きな一因だろう▼現在、同日本人会の会員は370家族。日本語学校も始まり、JICA青年ボラ ...
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ニッケイ新聞 2009年10月21日付け 原口一博総務相は中日新聞の取材に応えて、日系ブラジル人ら新来定住外国人の医療、教育、福祉などの公共サービスを保障するような基本法である「多文化共生推進法」(仮称)の制定を検討していることを明らかにし、「静岡はモデルになる」(同紙19日付け)とのべている▼民主党が推薦した川勝平太知事が静 ...
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ニッケイ新聞 2009年10月20日付け セーヌはパリの風情を高めて盛り上げ、遊覧船がゆったりと浮かぶ。フランスというとーなんとなく文化の匂いが濃いような印象が強い。あのルーブル美術館が蒐集した古代エジプトやギリシャの絵画と彫刻はやはり凄い。DVDでの観覧ながらーあのセーヌの川がパリの町を艶やかに彩っているのは、間違いない▼ロ ...
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