ニッケイ新聞 2009年7月8日付け 本紙「移民の日」特集号で〃アマゾン移民のふるさと〃トメアスーを舞台にしたマンジョッカによる世界的エネルギー構想のために、岸信介元首相(山口県出身)がお忍びで来伯していたことを報じた。それに関する極め付きの秘話を、山口県人の読者から教えてもらった。岸氏といえば安倍晋三元首相の祖父にして、戦後 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月7日付け 「政治とカネ」―。先だって左翼系の韓国大統領として北朝鮮との友好に努めた盧武鉉氏が、実業家から金銭を受け取ったの疑いを持たれ検察から聴取されたのを苦にし自殺した。元々、あの国では政界と不正なカネの結びつきが強いけれども、日本も他人事として笑うわけにはいかない。明治時代には軍部の大汚職があり ...
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ニッケイ新聞 2009年7月4日付け なにかと話題を振りまく麻生太郎首相だが、今回は一大ホームランである。故・菊田一夫の「放浪記」を演じ続ける森光子さんに国民栄誉賞を贈ることにし、官邸で表彰状や記念品を手渡し、森さんも大喜びであった。本当におめでとう。TVのドラマもだが、舞台女優としての彼女の演技は凄いに尽きる▼「むっつり右門 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月3日付け 州都マナウスから飛行機に乗り、アマゾン河沿いに四百キロ下ったが、眼下には一面の緑が広がるばかり。そこに忽然とパリンチンスが現れる。町自体がまるで、インディオ伝説に出てくるおとぎの国のようだ。牛祭り(ボイ・ブンバ)には独自の決まり事があり、どんな有名な芸能人でも地域の人でないと出場できない。 ...
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ニッケイ新聞 2009年7月2日付け 作家檀一雄は、長い冬を越えた雪解けの野原に萌え出す山菜に敏感なのは、韓国女性であるー断じている。万葉集の巻頭を飾る「籠よ み籠持ち ふくしもよ みぶくし持ち この丘に菜摘ます児」は、チマチョゴリを翻し、山菜を摘む韓国少女らの情景に残ると思いたい、とも書く▼韓国に詳しい友人によれば、「確かに ...
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ニッケイ新聞 2009年7月1日付け 預言と伝説のはざまで誕生した、超近代的な未来都市の謎――。『ブラジリア日系入植五十周年』記念誌(FEANBRA)は、実に読み応えがある文章が多く掲載されている。中でも異彩を放つ一文が、元日本国大使館顧問弁護士、今井眞治さんの「未来都市ブラジリアの誕生」だ▼建築家ルシオ・コスタの発案による飛 ...
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ニッケイ新聞 2009年6月30日付け どういうわけか麻生首相の人気がさっぱり沸かない。世論調査でも支持は19%ほどであり、これはもう赤信号である。政界では内閣支持率が20%を切れば危ないが常識であり、これで判断すれば、麻生政権の命もあまり長くはない。首相は総選挙の先送りに懸命なようだけれども、どんなに粘っても9月の解散は避け ...
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ニッケイ新聞 2009年6月27日付け コロニアにも痛快な毒舌家はいる。あの佐藤栄作首相だったかが「人づくり」政策を打ち上げたときに「(だから)間抜け」ばっかりになるんだと大いに笑い談論風発したことがある。確かに政治家にとって「言葉」は大切だし、演説ひとつを見ても、必ずしも雄弁である必要はないが、訥々とした言い回しではあっても ...
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ニッケイ新聞 2009年6月26日付け ここ数年で「Temakeria(テマケリア)」という聞きなれない日本語みたいなポ語が、ブラジルの新聞に氾濫するようになった。これは手巻き寿司専門店のことで、日本にもないブラジルで独自に発明されたレストラン形式だという▼手巻き寿司自体は昔から日本にあるが、専門店という形式はないようだ。とこ ...
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ニッケイ新聞 2009年6月25日付け 先日ベレンを取材で訪れた際、市内サンタ・イザベル墓地にあるコンデ・コマこと前田光世の墓参を行なった。前田に詳しい汎アマゾニア日伯協会事務局長の堤剛太氏曰く「あまり訪れる人もいないようですね…」。意外に思った。戦前、地元では英雄だった人物だからだ▼一八七八年青森県に生まれ、十七歳で上京、講 ...
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