ニッケイ新聞 2009年5月26日付け このところ日本の寝台列車が次々と廃線に追い込まれている。東京と九州の博多まで走っていた人気の寝台特急「富士・はやぶさ」や東京から島根への「出雲」もだし、東京と大阪を結ぶ「銀河」も悲劇的な末路を歩んだのは哀しい。それもこれも高速な新幹線や飛行機に乗客が奪われたからであり、さすがの名物鉄道も ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2009年5月23日付け 秋も深まり朝夕が冷え込むようになると日本人にとっては風呂が最高のご馳走になる。とりわけ熟年になるとシャワーでは物足りなく湯のたっぷり入った浴槽に身を沈めるのが一番。それぞれの好みがあろうけれども、熱々が大好きの人もいれば、いや体温より少し高めがよく、ここでじっくりと汗を流せば疲れも吹き飛 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月22日付け 朝日新聞十六日付「私の視点」に徳島大准教授、樋口直人さんの「短期雇用より日本語学習を」という在日日系人に関する意見が掲載されていた。樋口さんは三百人以上の聞き取り調査の結果から「非正規雇用から脱出した人に共通していたのは、日本語能力の高さだった」と結論付ける▼今まで日系人は仕事に忙殺され ...
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ニッケイ新聞 2009年5月21日付け 瀬戸内海に面した町で生まれ育ち、魚食いを自任している記者。このたびアマゾンに行き、魚のウロコならぬ、目のウロコが落ちた。タンバキー、ツクナレ、ピラニアなどが美味であることは承知していたが、その魚―アカリーは、その名の通り、舌の上で燦然と輝いた▼またの名をボドーともいい、サンパウロではカス ...
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ニッケイ新聞 2009年5月20日付け パラグアイの邦字紙「日系ジャーナル」四月号は、ルーゴ大統領の隠し子騒動をトップで伝えている。「三人目登場も未だ序の口か?」などと扇情的な見出しが目を引く▼中でも、ビビアナさんの話は具体的に報道。ルーゴ氏は司教時代、彼女の住んでいた家に寝泊りしており、告訴状には「ベットのシーツを持って行っ ...
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ニッケイ新聞 2009年5月19日付け ワンマン宰相の吉田茂と鳩山一郎の政争は今に語り継がれる。GHQから政治追放された鳩山は吉田に党総裁の座を譲るのだが、追放が解除になり吉田に「政権移譲」を要求すると、断られ抗争が始る。三木武吉,河野一郎らと民主党を設立し首相になり旧ソ連と国交回復を成し遂げるが、卒中で倒れてからのリハビリは ...
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ニッケイ新聞 2009年5月16日付け あの「若宮丸」を始め大黒屋光太夫など日本とロシアの結びつきは深く古い。珍味「イクラ」もロシア語であり、魚卵を意味するが今は鮭の卵をバラバラにしたのを美味として鮨のネタにもなる人気である。そんな親密だった日露も、歯舞・色丹・国後・択捉の北方領土になると、恐ろしい剣幕になり、返還交渉は一歩も ...
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ニッケイ新聞 2009年5月15日付け 「日本は決定するまでに時間がかかるが、いったん決まったら実行は素早い。ブラジルの場合は、決定は早いが実行するのに大変な時間がかかる」。十三日にサンパウロ州工業連盟で行われた島内憲駐伯大使の講演後の質疑応答で、農務大臣補佐官等として両国の橋渡し役を任じてきた山中イジドロさんが、自らの体験か ...
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ニッケイ新聞 2009年5月14日付け ニッケイ新聞が先月刊行した百周年記念写真集『百年目の肖像』を手に取ってパラパラと頁をめくった人の大半が、オッ!と驚いた感じで目を止めるのが、サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市に建てられた鋼鉄製の大鳥居の夜景写真だ。なんともいえない偉容を感じさせる不思議なデザインだ▼先日、汎パライバ ...
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ニッケイ新聞 2009年5月13日付け 今回は日本政府の英断と言っていいのではないか。弊紙がまっさきに問題として取り上げ、施策が正式発表された先月には日伯両国メディアはもちろん、ニューヨークタイムス紙でも扱われた再入国制限のある日系人帰国支援策に関し、「三年間」を目処とする方針を十一日に打ち出したのは、素早く柔軟な対応であった ...
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