ニッケイ新聞 2009年5月12日付け 古今東西―「政治とカネ」は深く結びつき、収賄や疑惑とスキャンダルは今に続く。最近では田中角栄元首相のロッキード事件や竹下登、金丸信両氏の金権政治が批判の的になったが、田中元首相の「秘蔵っ子」であり竹下・金丸に師事した小沢一郎氏もカネに纏わる西松建設からの献金事件で民主党代表を辞任に追い込 ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2009年5月9日付け 故・笹川良一氏という波乱万丈の生涯を送った人がいる。A級戦犯容疑で巣鴨プリズンに収監され、容疑が晴れ出所してからは人道・福祉事業を支援し、ハンセン病撲滅に尽力しインドやアフリカに施療病院を寄贈し勲一等瑞宝章に輝く。この人物は親孝行で知られ老いた母親を背負い金比羅宮への参道の険しい石段を上り ...
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ニッケイ新聞 2009年5月8日付け 聖南西文化体育連盟会長の山村敏明さんや先の文協会長選挙に惜敗した小川彰夫さんに同行して、奥地の日系団体巡りにいった。手弁当で一日一千キロ、六団体を車で走り回るというのは、もの凄い情熱なくしてはできないことだと痛感した。同乗しているだけでクタクタになるのに、運転していた山村会長のタフさにはあ ...
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ニッケイ新聞 2009年5月7日付け 言葉というのは本当に使い方が難しい。特に《言葉の内容》と《立ち振る舞い》の関係だ。同じ人が日本語で言う場合と、ポ語を使う時は、別人のように身振り手振りが変わるのは良くある。例えば、移住者が電話している様子を見ていても、日本語ではそうでもないのに、ポ語で話している時は、まるで相手が目の前にい ...
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ニッケイ新聞 2009年5月6日付け 移民五十周年を記念して取り組まれたブラジル日系人実態調査(鈴木悌一委員長)の報告書を見て驚いた。頁を繰りながら「必要な情報は半世紀前からすでにあった」という想いに浸った。この内容が学術界に留まらず、もっと日系社会の振興に活かされていたら、どうなっていただろう▼のべ六千人を超える調査員が手弁 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月5日付け メキシコに豚インフルが起こり、感染者は2000人を突破し、犠牲者も急増している。それにしてもわからないことが多い。これまでは豚インフルは人には感染しにくいとされていたのにー人から人へ伝染するし、罹患者が高齢者や幼児ではなく働き盛りの若い世代に集中しているのも謎である。WHOは「大流行と警告 ...
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ニッケイ新聞 2009年5月1日付け 日本政府が打ち出した日系人帰国支援策のうち、ビザ制限の部分が日米伯で批判を受けているが、言い出しっぺの一人として正直言って少々複雑な思いだ。いろいろな声を聞くからだ▼日本在住のデカセギが主役の話であり、彼らがどう考えているかが本来最も重要だ。彼らが「どうでもいい話」と考えているのであれば、 ...
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ニッケイ新聞 2009年4月30日付け コロニアを賑わせた文協選挙も体制側の勝利という形で幕を閉じた。しかし、勝利の美酒に酔ってはいられないのが実際のところ。もし会員直接投票選挙だったら、ほぼ間違いなく、体制派が倒れていた▼すでに決まった理事・監査役のうち、八人が評議員。これから選ばれる十五人の理事の分も会わせれば、多くの補充 ...
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ニッケイ新聞 2009年4月29日付け 「お受け取りになるそうです」。二十四日午後、在聖総領事館の丸橋次郎首席領事から嬉しい電話が入った。ニッケイ新聞が二十三日に発刊記念会を催したばかりの百周年記念写真集『百年目の肖像』を、皇室に献上するお伺いを、同総領事館を通して宮内庁にたてていた▼あらかじめ先方からは「献上したいと言っても ...
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ニッケイ新聞 2009年4月28日付け 日本にも13世紀から16世紀にかけて村上水軍が活躍し、中国や朝鮮半島を始めアジアの諸国を襲った倭寇がいて恐れられたが、21世紀の今でもアフリカのソマリア沖では海賊が暴れまくっている。日本のタンカーや輸送船も襲われているし、先ごろはアメリカの船長が拉致され大騒ぎになり、改めて対策の強化が叫 ...
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