ニッケイ新聞 2008年10月14日付け 戦後になってからの流行語に「女と靴下は強い」というのがあったけれど、長寿と云うところから見ても、確かに女性は強い。9月15日の「敬老の日」を前にした調査によると、100歳を突破した高齢者が過去最高の3万6千2百67人とわかった。ところが、これを男女別に分けると、女が3万人を超し男は5千 ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2008年10月11日付け いやー驚きました。南部、小林、益川の3氏にノーベル物理学賞を授与すると決まったのです。2002年に物理の小柴昌俊氏と田中耕一氏が化学賞を受けたときには、時の首相・小泉純一郎さんが大喜びし、ご両人に電話し祝辞を述べ話題になったけれども、麻生太郎首相も受話器を取ってお祝いを述べるなど大騒ぎ ...
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ニッケイ新聞 2008年10月10日付け 「世界が白い闇に覆われていく」。ポルトガル人でノーベル文学賞作家ジョゼ・サラマーゴの原作を、メイレーレス監督が映画化した『Ensaio sobre a cegueira(邦題ブラインドネス)』を見た。現在の世界情勢を寓話的に表現した示唆的な映画だと深く感じ入った▼突然、視界が真っ白にな ...
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ニッケイ新聞 2008年10月9日付け サンパウロ市長選挙を巡って、二年後の大統領選に向けた勢力争いが水面下で激しく進行中との話を事情通から聞いた。興味深いのはPSDB党内の世代間闘争の事情だ▼党の方針に反して出馬した感のあったアルキミン氏(55歳)だが、実は裏からアエシオ・ネーヴェス・ミナス州知事(48歳)が後押しをしていた ...
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ニッケイ新聞 2008年10月8日付け ババ抜きというゲームがコロニアで一般的なのかどうかは知らない。あえて説明すれば、バラ―リョ(トランプ)で配られたカードを数人が持って抜き合い、対になったら捨てる。一枚入っているジョーカー(ババ)を最後まで持っている人が負け、というあれだ▼四日にあった百周年理事会に出席して、あまりの出席者 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月7日付け 「火事と喧嘩は江戸の花」の通り、江戸の町は火災が多かく、芝居やテレビの時代物でも人気が高い。あの鬼平も「火付け盗賊改め」であり、歌舞伎や講談では町火消しの「め組」と江戸相撲力士の大乱闘を描いた「め組の喧嘩」を役者らが舞台狭しと演じ観客らを唸らせる。この江戸の消防隊を創設し「いろは四十七組 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月4日付け どうもこの頃の世は不透明感が強い。まさか1929年の「暗黒の木曜日」にはなるまいが、それにしても米のサブプライムには参る。NYの株は800ドル近くも暴落し、東京も100兆円が消えるという大混乱である。それもこれも米下院が、金融機関の不良債権を買い取るために7000億ドルの公的資金を使うと ...
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ニッケイ新聞 2008年10月3日付け 県連主催の「ふるさと巡り」に来伯七年目にして初随行。過密なスケジュールと聞いていたこともあり、少々気後れしていたのだが、なかなかどうしてこれが非常に楽しかった▼パウリスタ線はツッパン、バストス、ポンペイア。南麻州のトレス・ラゴアス、カンポ・グランデ、ミランダ(パンタナール)、ノロエステ線 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月2日付け 百年分のコロニア文芸の歴史をまとめる作業は大変な苦労が伴う。人文研百年叢書『ブラジル日系コロニア文芸(下巻)』をまとめた安良田済氏の、三年間にわたる努力には頭が下がる。そのおかげで興味深い分析を読むことができる▼例えば、戦前移住のピークであった一九三〇年代前半に関し、日本は軍国主義が台頭 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月1日付け 今度は米国が自爆テロ!?――というのは悪い冗談だが、九月二十九日午後四時ごろサンパウロ市証券取引所の株価が九%、一一%、一三%と分刻みに急落する数字を唖然としながら見ていて、そんな印象を受けた▼前日まで「承認される見通し」との観測報道が流れていた米国下院議会で、大統領による金融危機救済案 ...
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