ニッケイ新聞 2008年7月5日付け 世界には温暖化や核拡散、原油と食糧の高騰など解決すべき難問が山積している。産業革命に始まる化石燃料は温暖化を招き、今世紀の末になると、地球の平均気温は6・5度上昇するの警告もあり、既に北極の氷塊は溶けているし、南太平洋の島嶼国では海水の浸食による危機が叫ばれてもいる▼北朝鮮とイランの核兵器 ...
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ニッケイ新聞 2008年7月4日付け アルジャ市の日系人からいい話をきいた。日本移民百周年を記念して、市に桜並木を寄贈したという▼同市は、近年〃別荘族〃を含め、日系人が増えている。二百五十家族、千人以上ではないかと推定される。文協も以前、主に一世が役員会を構成していたが、高齢化で人数を減らしてきて、二世、三世に運営をそっくり任 ...
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ニッケイ新聞 2008年7月3日付け なぜこんなに百周年はブラジル社会から盛大に祝われているのか。グローボTV局は六月に全伯版ニュースで連日報道した。バンカをのぞけば移民百周年をテーマにした特集を組んだ雑誌が十誌近くも見つかり、書店にも関連本がところ狭しと並ぶ▼フォーリャ紙やエスタード紙もなんども百周年特集別冊を出した。圧巻と ...
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ニッケイ新聞 2008年7月2日付け ニッケイ新聞の読者投稿欄「ぷらっさ」の編集〃舞台裏〃を少し表にしよう。実は、担当者が少し困っている。「私の投稿したのが、まだ出て(掲載されて)いないが、いつ出るのか」という問い合わせが多いからだ。電話だけでなく、直接やって来て、催促する人も少なくない▼自分の書いた原稿に愛着を持っていて、ぜ ...
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ニッケイ新聞 2008年7月1日付け 最近は食料品の値上げが続く。インフレ傾向も強まり、あの魔の4000%を思い起こし寒々とした気分になる。朝のコ―ヒ―には欠かせないパンは、世界的な小麦高騰の影響とかで天井知らずのアップだし、野菜や馬鈴薯も日の出の勢いで攻めまくる。あのセスタ・バジコも凄い▼この1年間にレシーフェとナタ―ルでは ...
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ニッケイ新聞 2008年6月28日付け 落書きを辞典で見ると「門、壁など本来書いてはいけない所にいたずら書きをすること」とし、「楽書き」とも―とある。幼い子どもらが、白墨やクレオンで襖や障子に絵などを書き付けるのはよくあることだが、小学校も高学年ともなれば、こんな馬鹿げた稚気とはおさらばする。まして―寺の門や壁への書き捨てなど ...
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ニッケイ新聞 2008年6月27日付け 皇太子さまが着聖された日、十九日の朝、わが社の編集部に興奮した準二世らしい日系人が飛び込んできた。ガルボン・ブエノ街の鈴蘭灯の下に〃割られた〃日伯両国国旗がずらりと掲げられている、と大きな声を出した。「あんなことをしていいのか」と言うのだ。怒り、あきれた、そんな表情だった▼実は、その話を ...
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ニッケイ新聞 2008年6月26日付け サンパウロ市百年祭では盛大かつダイナミックな式典を挙行できた。パラナ州各地も大規模な日本公園・広場を残すことができた。これらは間違いなく大成果だ。だが、今からでも真剣に考えるべきは、何世になっても続くような永続的な文化継承・普及の仕組み作りだ▼サンパウロ市とローランジア双方の式典を直接に ...
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ニッケイ新聞 2008年6月25日付け フォーリャ・デ・サンパウロ紙が去る十八日の「移民の日」に特集号を発行し、日系社会がブラジルに根付いたという基調のページづくりをした。そのなかで日系人が本来の民族性を維持できている理由は、「結婚」と「日本語」にある、としている。説得力がある結論づけといえよう▼異民族とより混じらない結婚、家 ...
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ニッケイ新聞 2008年6月24日付け 世界には島をいっぱい持つ国がある。ギリシャ語の「インドス」と「ネソス」という二つの単語からなる「東インドの島々」のインドネシアが一番で17600の島々を誇る。次いでフィリピンが7100の島。そして―6852も島を持つ日本は恐らく3番目になるのではないか。最北端は択捉島で最南端は沖ノ島と列 ...
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