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樹海

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◇コラム 樹海

 「このままでは日系人追い出し運動を起こされかねませんよ」。先月訪日したおり、外務省の中南米局関係者から強い口調で言われた。静岡県を中心に、ブラジルとの犯罪人引き渡し条約締結と代理処罰を求める署名が約六十八万人分も集まり、今月中に外務省に提出されることを踏まえての言葉だ。やはり、この人数は重い▼昨年末で六十八人ものブラジル国籍者 ...

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◇コラム 樹海

 北大西洋にぽつんと浮かぶアイスランドは北海道をちょっと大きくしたような島国である。夏至のころになると夜がふけても太陽が沈まずいわゆる「白夜」となり、豊かな「間欠泉」による暖房もよく知られる。人口は30万人を切るけれども、米大陸を初めて訪れたのはアイルランド人のレイフ・エリクソンだとされコロンブスの「発見」よりも500年も前であ ...

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◇コラム 樹海

 日本の核保有論が話題になっている。事は北朝鮮の核実験に始まり、7月に試射したミサイル「テポドン2」の射程は最大で1万5千キロに達するとされる。こうした脅威への対抗措置として日本も核兵器開発の論議をしてもいいのではないか―という自民党・中川昭一政調会長の談話に尾鰭がついてしまったようだが、首相は「非核三原則」は堅持と語っているし ...

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◇コラム 樹海

 どんな基準で百周年記念事業を選び直すか。百二十四もあるプロジェクトから闇雲に厳選するのでなく、グランドデザイン(全体像)が必要だ▼この時期まで遅れたことを前提に、最低限なすべきことは《1》「立派な式典や祭典」に加え、《2》「歴史を残す事業」《3》「後継者に伝える事業」の三点ではないか▼この際、ブラジル社会一般への日本文化普及に ...

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◇コラム 樹海

 「子殺し」や「親殺し」が世を騒がせる昨今だが、「子は夫婦の鎹」の言葉もある。夫と妻にとって可愛い赤ちゃんは大きな夢であり、子育ての苦楽は、何事にも代え難い尊くも貴重な体験である。ところが、病気やその他の原因でどうしても子宝に恵まれないご夫婦も大勢いる。それでも―「子が欲しい」の思いは強く、近ごろは「代理出産」へと目が向く▼タレ ...

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 「百二十四もプロジェクトがあるんですか? で、そのうちどのぐらい資金が集まったんですか?」。百周年執行委員長に就任した早々、松尾治氏が先月訪日した折り、日本側関係者に確認されたという。だが「ゼロです」と苦渋の回答をせざるをえなかった▼今までの「数打ちゃ当たる」式のやり方が通用しないことは、今回の外務省や日本側関係者の対応でも明 ...

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 ここ数年―。日本の児童虐待がひどい。女子生徒への淫らな行為も後を絶たないし、女子高校生になると援助交際とかに走る者も少なくない。特に哀れなのは父や母に苛められる子どもたちである。先ごろ、札幌では29歳の無職男が、同居している女性の3歳と4歳の女の子を「躾のため殴り殺し」―遺体を遺棄しようとしたところを警察官に見つかり逮捕されて ...

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 独裁と専制国家の暴挙に世界の国々が振り回される。「平和への脅威」と非難すれば、北朝鮮の国連大使は「祝福すべきことだ」と反論する。金正日総書記は例によって沈黙は金を決め込みナンバ―2の金永南委員長は共同との会見で「米次第で再実験も」と真に以って威勢がいい。核実験がどんなに恐いかの認識がまったくない―としか申しようがない▼ブッシュ ...

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 一カ月半ほど日本へ行った。長期の帰国としては五年ぶりで、生活の物質的な豊かさに眼をみはった。スーパーにあふれる商品の多様さ、駅地下街の食品売り場の美味しそうな食べ物の数々に目がくらむ思いだった▼ブラジルで言えば、ごく一部の上流階級しかできない生活を日本国民の大半が享受している。これが先進国というものかと実感した。と同時に、その ...

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◇コラム 樹海

 グァタパラ文協は、さきごろ、先亡者たちの遺骨の収納・慰霊に一区切りつけた▼今度は、文協百周年委員会が、同地に配耕された戦前の日本移民の足跡を調査しようと行動を起こしている。これは、有言実行である。というのは、百周年を単なる祭典にとどめず、記念事業の一つとして、百年の史実を文字にして残すことを部内で合意し、発表していたからだ▼委 ...

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