樹海

  • ◇コラム 樹海

     六〇年代渡航してきたとき、不思議なコロニア語?に出会った。「男女青年会」である。日本ではきかない青年会の呼称だった。女子だって青年だろうから、何も「男女」とことわることもなかろう、というのが初印象だ

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     不治の病は恐い。治療の術も無く懊悩の日々が続く。末期の癌もだし死を待つだけの暮らしはきつい。「20世紀のペスト」とも呼ばれるエイズ(HVA)も、そんな病気の一つである。80年代に発見されたときには、

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     伊藤博文が明治18年(1885)に初代の首相に就任したときが44歳であった。これに比べれば自民党総裁に選ばれた51歳の安倍晋三氏は決して若くはない。英国のブレア氏も44歳で首相だし、欧米では若い政治

  • ◇コラム 樹海

     若い取材記者が、全伯短歌大会で感銘を受けた一つは、自身の祖父母の年齢層にあたる参加者たちが、「電子辞書」をかたわらに置いて作歌していた姿だった。それは、つまり「老いても勉強する姿」だった▼電子辞書の

  • ◇コラム 樹海

     一九五〇年代、サンパウロであった朝香宮事件を思い起こした。他人の琴線に触れてきて、それを金儲けの手段とする悪いヤツは、まだいる▼さきごろ東京地裁で、有栖川宮家の後継者を名乗って結婚披露宴を開き、多額

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    読売新聞を率い巨人軍の創立者でもある正力松太郎氏(故人)が、講道館の最高位である十段だったらしい。嘉納治五郎が柔道を始めたのが明治15年。それから現在まで十段を貰ったのは僅かに15人しかいない。あの三

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     ブラジル暮らしが長くなって日本の祝日も、ついつい縁が遠くなってしまう。昔は「敬老の日」なんてなかった。その後―9月15日にと決まったのだけれども、今は「九月の第3月曜日」だそうである。つまりは土・日

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     コロニアの邦字紙が日本から「記者」を呼ぶようになってからほぼ20数年になる。一世が少なくなり記事を書ける人材が不足しがちなので苦肉の策として生まれたものだが、予想に反して―若い女性が多いのに驚きびっ

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     ちらし寿司を油炒めにした主婦の話をきいたことがある。もちろん自身がこしらえた寿司ではない。主婦は二世だった。寿司がブラジルに浸透しているとはいえ、まだこうした〃調理〃?がある。寿司のヴァリエーション

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     種子島から情報収集衛星が打ち上げられた。もっと解り易くは「偵察衛星」である。云うまでもなく北朝鮮の核開発やミサイル発射を監視するためのものであり、これまではアメリカが得た情報に依存していたけれども、

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