ニッケイ新聞 2006年8月22日付け 日本が人口減少に突入した―の報道に驚いた読者が多いと思う。コチア青年を始め戦後移住者は「過剰人口の捌け口」としての移民であった。1950年代の日本はまだ右肩上りに増え続けていたし、人口対策が国の大切な政策であり「移民行政」は、ここから出発したのである。それが―さる3月末の統計で前年比35 ...
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コラム 樹海
ニッケイ新聞 2006年8月19日付け 所謂―流行歌が生まれたのはラジオとレコードの普及によってであり、そんなに古いことではない。昭和の初めには藤山一郎が売り出し淡谷のり子や東海林太郎という名手・達人らが世の人々の心を奪い―恋の素晴らしさ―人生の儚さを歌いきった。戦後になると、並木路子の「リンゴの唄」に酔い痴れつつも、薩摩芋を ...
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ニッケイ新聞 2006年8月18日付け サウーデ文協のテルセイラ・イダーデ向けパソコン教室の〇六年上半期教室の修了式がさきごろ行われ、続いて第二期にあたる下半期課程が始まった。週二回、約半年の学習による成果は、自分や先祖の来し方(こしかた)についてを作文できるようになったことだ。自分史執筆である▼この教室、大変な人気だ。待望さ ...
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ニッケイ新聞 2008年6月11日付け 靖国神社に詣でる人々は1年間に600万人を超える。遺族が中心になるのだろうが、近ごろは若い人も多い。去年の8・15日には20数万人が押し寄せてマスコミも好意的に報道したし、靖国神社に対する国民の心情もこのように暖かいものに違いない。小泉首相が自民総裁選で公約した「終戦記念日に参拝する」を ...
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ニッケイ新聞 2006年8月16日付け 日本のサッカーは、ブラジルを抜きにしては考えられないのが実状である。日本としては、案外認めたくないのかもしれないが、Jリーグに占める重さがそうだし、現在の日本代表にブラジル出身者が二人いて、いいプレーをしている。去る九日、東京・国立競技場でトリニタード・トバコ戦、2×0で日本が勝った試合 ...
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ニッケイ新聞 2006年8月15日付け 英国からの治安当局が、旅客機テロを目論んでいた容疑者や24人を逮捕した。一味は英国から米に向かう飛行機を爆破し大量殺人を計画していたらしい。しかも9機から10機を液体爆薬で爆発させる計画だったから、もし実行されていればあのNYにも匹敵する大惨事になるところだった。米政府の高官は、アルカイ ...
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ニッケイ新聞 2006年8月12日付け 文学者や芸能人が政治家になって成功する人もいるが、失敗する者も多い。映画俳優から政界に転じアメリカ大統領になって東西冷戦の幕引きに功績を残したレ―ガン氏は歴史に記録されるだろうし、日本にも参院議長の扇千景氏や石原慎太郎都知事がいる。逆にセックス絡みの猥褻な言動で大阪府の知事を追われるよう ...
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ニッケイ新聞 2006年8月11日付け 以前、本紙でも紹介した『渡伯同胞送別の歌』を中平マリコさんが滞伯中のコンサートで歌った。最近、編集部に一宗教団体のコーラス部から「歌詞はありませんか」とていねいな問い合わせがあった。手元に保存してあったので、喜んでコピーして差し上げた▼同コーラス部のリーダーは二世。来る移民百年祭を機に、 ...
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ニッケイ新聞 2006年8月10日付け 「文協会長と百周年理事長は別の人物にするべき」との意見が、五日の文協評議員会で出された。重要な意見だ。ただし、一世対二世という対立を助長する議論になっては不毛ではないかとも考える。戦争中に思春期を迎えて日本文化に複雑な思いを持つエリート二世と、六十~七十歳代の戦後移民による覇権争い的な雰 ...
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ゾルゲと共にスパイだった尾崎秀実は死刑になり今に語り継がれるが、日本は昔から情報(諜報)戦争の舞台になってきた。それなのに日本の情報活動は弱く、あの戦争でも真珠湾攻撃の暗号文がアメリカに解読されていたの話もあるし、現在でも最大の弱点だとされる。今も「スパイ防止法」はなく、野放しになっているのが現状なのである▼そんなところへ海自 ...
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