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樹海

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 〃移住大県〃といわれる県の一つ、沖縄。県民が外国に出ざるを得なかったわけは、他県と同様「食べていくために」であったが、「送り出し後」の考え方、やり方が随分違う▼現在は、県を挙げて、県系人(移住者やその子孫の二世、三世)を鎹(かすがい)に、県民の移住先国理解および交流に取り組んでいる。今年十月開催される「世界のウチナーンチュ大会 ...

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 弊紙連載記事をまとめた『海を渡ったサムライたち』(ニッケイ新聞編集局報道部・著=幻冬舎ルネッサンス)が、神田神保町の三省堂の歴史書コーナーに平積みされていると在京の知人に教えてもらい、深い感慨をおぼえた。ある意味、日本移民の歴史が、日本の知識階級に認められたことではないかと思った。三省堂神田本店といえば、日本最大の古本街の真中 ...

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 来る日曜日から大相撲名古屋場所の開幕である。番付発表と同時期に、ブラジル出身力士の話題もあった。友綱部屋の魁ノ浜(序二段)が、去る五月、自身の決断によって日本国籍を取得したというのである。ほかの部屋でも同様のケースがあった▼この件は、二つの関連話をもたらした。一つは「相撲をやめて帰国しても、職を探すのが難しい国から来ている力士 ...

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 ヒトは200歳までは大丈夫―の俗説があるけれども、これは極めて難しい。上野の寛永寺を創建した天海僧都は107歳の長寿だったが、150数歳の伝説もあって今も語り種になっている。長く生きたいと願うのは誰しも同じながら秦の始皇帝も蓬莱山の薬草を求めて徐福を派遣したのに残念ながら49歳でこの世を去り黄泉へと旅立っている▼それでも、世は ...

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 小泉首相はブッシュ大統領と真に仲がよろしい。恐らく―「ロン」「ヤス」と呼び合った中曽根元首相と故レーガン大統領の上を行くような仲良しと見たい。そんな首相が9月の退陣を前にしてアメリアを公式訪問し、ホワイト・ハウスで話し合い「新世紀の同盟」という共同文書を発表した。文書は「歴史上最も成熟した二国間関係」とし「自由・人権・民主主義 ...

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 スポーツや芸能は、普及すると「全伯大会」が企画される。近年、短年月に全伯大会が実現したものに「太鼓選手権大会」がある。今年第三回である▼競技者人口の多さからいって高齢者層の栄えある全伯大会は、ゲートボール(カラオケは年齢層が広範囲だから別格として)である。対比して、急激に、しかも多人数の演奏者人口を確保し続けてきた少年および準 ...

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 「NHKが見られるようになって、ああ、私の役割はもう終わったな。これで地方回りしなくてもいいんだな、そう思ったよ」。一座を率いて南米各地を公演して回った、コロニアを代表する役者の一人、丹下セツ子はしみじみそう語ったことがある▼子供を立派な大学にやるために黙々と農作業にいそしみ、気が付いたら何十年も日本の芸能に触れる機会もなく過 ...

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 W杯ドイツ大会は佳境に入っている。フッチボールのルールなどにあまり詳しくない日系女性たちが「ジーコがかわいそう」と言った。ポルトガル代表監督のフェリポンが16強戦に勝ったときの興奮は、対称的に「おめでとう」そのものだった。外国チームの監督に招かれたブラジル・フッチボール界の著名人がこんなにも明暗が分かれるとは想像もつかなかった ...

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 「会議は踊る」ではないが、なんとも長く―長い話し合いではあった。日本とブラジルの地デジTVの交渉である。この方式には日米と欧州の3つがあり、アメリカは初めの頃に脱落し日欧が「我が方が優秀」と競い合ったのだが、TV業界などの推す日本方式に決まったのは喜ばしい。云うまでもなく、日本の方式が海外で採用されるのは初めてのことである▼デ ...

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 イラクは寒くて暑い。3月までは氷点下が続き4月になると50度を超す熱気が大地を焼く。確か世界一暑いの記録もイラクであり、サマワに派遣された陸上自衛隊の第10次隊・山中敏弘一等陸佐の報告だと「55度を超す暑さ」だそうだ。こんなに気温が高くなると電線に止まった小鳥が焼け死ぬと耳にしたが、人の苦しみも、我々の想像を越える。砂嵐と停電 ...

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