樹海
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コラム 樹海
戦後の新来青年にとって、懐かしい響きのある合唱団『あすなろ』。メンバーでなくても、合唱団に対してなにか甘酸っぱさを覚える。新来青年が青春時代から壮年に入るまでの間、大事に側におきたいような気持をおぼ
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ここ十年ほどで日系カトリック界の重鎮が次々になくなった。セ大教区から日系教会として認知されていたサンゴンサーロ教会も九カ月前にブラジル人主任司祭が赴任し、広く一般を対象にしたものに変わった。土居理一
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コラム 樹海
もうたくさんのファンがいるだろう。歌手の中平マリコさん、および井上祐見さんと親しく会える季節の到来である。こんなふうに書けるのも、二人の言っていることとやっていることのお陰だ▼二人は「南米、ブラジル
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コラム 樹海
自衛隊は真に奇妙な存在である。左翼からは「憲法違反」の罵声だけが届く。霞ヶ関の官僚らも「触らぬ神に祟りなし」とばかりに何となくそっけない。国民もまた「平和の敵」とまではいかないまでも、胡散臭そうな目
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コラム 樹海
新聞社の近くに「あかべこ」というコ―ヒ―の店がある。日系の若いお嬢さん方がケーキなどをサ―ビスするところで人気もそれなりに高い。仕事に区切りがつくと一杯のコ―ヒ―を飲みに出掛けるのだが、お嬢さんらが
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サンタカタリーナ州にはドイツ人移民が作ったブルメナウという町がある。七〇年代以降、オクトーベルフェスト(ビール祭り)で町おこしをして有名になった▼欧州の演劇界で名声を得ながらも、栄華半ばにして突然ブ
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去る二月、日本から音楽評論家の小西良太郎さんが来伯、サンパウロでの「世界アマチュア歌謡祭」を視察、審査員をつとめた。帰国してから、カラオケ専門誌にブラジル紀行を書いている▼小西さんは五木ひろし始め多
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「カリブの楽園」は地獄―。政府の宣伝では肥沃な農地なのに現地は石ころだらけで灌漑もない。遠い海原を乗り越えて入植した日本移民も呆然と立ち尽くし荒廃の地を眺めるしかなかった。外務省と農水省が現地調査を
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コラム 樹海
近ごろの日本はどうもおかしい。神奈川県平塚市の5遺体事件で逮捕された母・岡本千鶴子は、娘を殺し、長男も殺害したらしい。他の子供3人も殺し段ボールにいれてアパートに隠していたの見方が強い。秋田県の豪憲
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国家が考えること、やることは、時代が違っても、似ている――日本における外国人入国管理の改革を検討している法務省のプロジェクト・チームの河野太郎座長のさきの発言をみて、そう思った▼一九二三年十月、レイ