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樹海

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 戦後の新来青年にとって、懐かしい響きのある合唱団『あすなろ』。メンバーでなくても、合唱団に対してなにか甘酸っぱさを覚える。新来青年が青春時代から壮年に入るまでの間、大事に側におきたいような気持をおぼえる存在だった▼最近、合唱団の写真を記録し、コーラスを流したDVDが元メンバーたちによって製作された。現在、平均年齢が六十代の終わ ...

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 ここ十年ほどで日系カトリック界の重鎮が次々になくなった。セ大教区から日系教会として認知されていたサンゴンサーロ教会も九カ月前にブラジル人主任司祭が赴任し、広く一般を対象にしたものに変わった。土居理一神父からその話を聞き、感慨深いものをおぼえた。ひとつの時代が終わった感じがした▼ただし、今回の慰霊ミサはむしろ活気に溢れている印象 ...

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 もうたくさんのファンがいるだろう。歌手の中平マリコさん、および井上祐見さんと親しく会える季節の到来である。こんなふうに書けるのも、二人の言っていることとやっていることのお陰だ▼二人は「南米、ブラジルに来ると、みなさんから元気をもらえる(特にお年寄りから)」と言ってくれる。半分〃外交辞令〃と聞いても、こんな嬉しいことはない。祐見 ...

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 自衛隊は真に奇妙な存在である。左翼からは「憲法違反」の罵声だけが届く。霞ヶ関の官僚らも「触らぬ神に祟りなし」とばかりに何となくそっけない。国民もまた「平和の敵」とまではいかないまでも、胡散臭そうな目で見る事が多い。そのくせ―地震や災害になると「力強い味方」に一変し仰々しく守り立てる。勲章にしても、陸将や海将・空将になっても勲一 ...

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 新聞社の近くに「あかべこ」というコ―ヒ―の店がある。日系の若いお嬢さん方がケーキなどをサ―ビスするところで人気もそれなりに高い。仕事に区切りがつくと一杯のコ―ヒ―を飲みに出掛けるのだが、お嬢さんらが素朴で粗い麦藁帽子をかぶり濃い青色の派手なTシャツでてきぱきと軽快に動く。そう―「ジュニナ祭り」の到来なのである▼聖体祭のミサもな ...

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 サンタカタリーナ州にはドイツ人移民が作ったブルメナウという町がある。七〇年代以降、オクトーベルフェスト(ビール祭り)で町おこしをして有名になった▼欧州の演劇界で名声を得ながらも、栄華半ばにして突然ブラジルに移住し、生涯をその町で終えた実在のドイツ人女優Edith Gaertnerの謎の生涯を軸に、町の開拓期を描く映画「Outr ...

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 去る二月、日本から音楽評論家の小西良太郎さんが来伯、サンパウロでの「世界アマチュア歌謡祭」を視察、審査員をつとめた。帰国してから、カラオケ専門誌にブラジル紀行を書いている▼小西さんは五木ひろし始め多くの歌手たちのプロデュースを手掛け、「美空ひばり『涙の河』を越えて」などの著書がある日本歌謡界の大御所の一人。歌謡のことなら何でも ...

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 「カリブの楽園」は地獄―。政府の宣伝では肥沃な農地なのに現地は石ころだらけで灌漑もない。遠い海原を乗り越えて入植した日本移民も呆然と立ち尽くし荒廃の地を眺めるしかなかった。外務省と農水省が現地調査をしたというのだが、余りに杜撰な調べであり、実情を無視した机上の空論にしかすぎない。生活に窮した移民の多くは帰国しブラジルへと最移住 ...

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 近ごろの日本はどうもおかしい。神奈川県平塚市の5遺体事件で逮捕された母・岡本千鶴子は、娘を殺し、長男も殺害したらしい。他の子供3人も殺し段ボールにいれてアパートに隠していたの見方が強い。秋田県の豪憲ちゃんを殺し遺棄した畠山鈴香の行動も理解を超える。教授とか医師など社会的な立場の高い人たちのセクハラも余りに多すぎる▼犯罪を取り締 ...

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 国家が考えること、やることは、時代が違っても、似ている――日本における外国人入国管理の改革を検討している法務省のプロジェクト・チームの河野太郎座長のさきの発言をみて、そう思った▼一九二三年十月、レイス議員が下院に提出した移民法案と「数字」がぴったり同じだったのは驚きだった。同法案は、黒人の入国は全面禁止、黄色人種は(現在住者の ...

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