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樹海

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 邦字紙しかりNHK国際放送しかり、日本の情報はブラジルにおいても湯水のように溢れている。しかし日系社会の話は、日本の人はまったくといって知らない。〃片思い〃の状況が延々と百年近く続いている▼日本の大手出版社で「日系人、移民に関する本を出したい」と持ちかけても、「地味すぎる」「売れない」と原稿すら読んでもらえない。かつて日本でブ ...

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 年寄りは昔から「生きているうちに(こんなことを)見ることができるのだろうか。体験できるのだろうか」とよく口にしたものだ。主として、技術革新に関わることで、自分の寿命の尽きる時と、技術の進み方を比較した言い方だった▼技術革新は、予想外に早く、人々は、テレビというものを所有したり、ロケットが月に人を運んだり、人口衛星を打ち上げたり ...

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 「エイズ」―。81年にNYで初めて確認されたときには「死に到る病」と恐れられ、ここブラジルも大騒ぎになった。あの猛威はあっという間に広がり世は真っ暗闇となり日本人移民も数人が犠牲になり遺族の悲鳴が今も耳に響く。数年後、予防や治療薬はすぐに開発されるの報道もあった。けれども、現在も完璧な薬品はない。それでも―感染者の治療薬はかな ...

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 今―強い地震に襲われ惨状を呈しているジャワはヒンズ―と仏教遺跡の多い静かな島であり、詩人・金子光晴は「ユートピア」と書いたそうだが、この島はデュボアが化石人類のピテカントロプスを発見したところとして知られる。第二次大戦中に日本が占領し、オランダから独立する手助けをしたし、故スカルノ大統領のデビ夫人も日本女性と外交や経済的な結び ...

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 ニューヨーク・ヤンキースの主力選手、松井秀喜は、左手首骨折で三カ月はプレーができない。野球を始めてから(プロ生活は十四年目にして)初めての野球からの離脱だという。物心ついてから毎日が野球漬けだった。今度の空白が今後のプレーに悪影響をおよぼさなければいいと思う▼松井は並みの選手ではないそうだ。これは技量のことではない。頭の中が野 ...

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 河野太郎・法務省副大臣が記者会見で、日系人受け入れは失敗だったと明言した▼この外国人労働者の受け入れに関するプロジェクトチームは、昨年暮れに起きた広島市安芸区の小学一年女児殺害事件の後、十二月末に発足した。ペルー人容疑者が日系三世の査証だったことから、日系人全体への締め付けへとつながった▼河野副大臣は「受け入れ準備をしないまま ...

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 もうすぐドイツW杯が始まる。優勝しか眼中にない国、ブラジルに住んでいると、ついその状態になっている自分に気づく。至難だが、自他ともに許しているように、可能性は高い▼ブラジルはG7とかG8と呼ばれる先進国でないが、サッカーに関しては、独自で一流の先進国だ。競技者人口の裾野の広がりと、年少者から成人層までの育成システムは、よそで考 ...

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 ポスト小泉へと政界が動き始めた。新聞などは「麻垣康三」(まがきこうぞう)と書き連ねるが、麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫、安倍晋三からマスコミが苦心して捻り出したものらしい。麻生氏はワンマン宰相・吉田茂の孫であり、福田元官房長官は昭和の黄門を称した福田赳夫首相の長男。若い安倍氏は安保改正で知られる岸信介首相の孫と政界の名門▼と、こ ...

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 先日のニッケイ新聞一面に「イワシ1匹1000円」「大衆魚よ」サヨウナラの記事があった。鰯も7度洗えば鯛の味―とは云うけれども、いかに大型とは申せ1匹が1000円もしては、とても庶民の口には遠い。それもこれも獲れなくなったのが原因らしい。本場・房総の九十九里浜にも寄り付かないし、鳥取の境港も小型ばかりでいい物は少ない▼東京・築地 ...

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 最近、本紙の「ぷらっさ」欄への投稿はあふれるほど多い。いっぽうで、担当編集者が困っていることがある。規定の文字数(千~千五百字程度)が守られていない、長文の原稿が少なからず寄せられるからだ。規定をはずれているから掲載しない、いや、せっかく書いたのだから削ってでも、あるいは、分割してもいいか、などと悩む▼コロニアには、随想、主張 ...

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